今後10年で、牛肉の値段が安くなる?
ギズモード・ジャパンより転載:こりゃお祝いですね、さっそく焼肉行っちゃいますか。
米国農務省(USDA)が発表した食肉需給見通しによると、これまでずっと生産量トップを走っていた鶏肉に変わって、向こう10年は牛肉の生産量の急速な増加が見られるとのこと。これは牛肉の流通が増えるだけではなくて、これまでよりずっと牛肉が安くなるということなのです! 焼肉好きのみなさん、万歳!
過去10年、アメリカにおける牛肉と豚肉の消費量はなだらかに低下していて、逆に鶏肉の消費がゆっくり上がってきていました。これはアメリカのみなさんがステーキ嫌いになったとかいうのではなく、ただ単に牛肉の価格が高かったからというのが理由。
2015年はエサ代の高騰と水不足が重なり、牧場経営者にとってはつらい年でした。そして世界的に牛肉の需要が増えているにも関わらず、アメリカの牛肉生産量が落ち込むという結果に。その影響で牛肉の値段が過去10年で一気に50%以上上がってしまったのです。一方、鶏肉はもともと牛肉より安いということもありますが、値段はずっと安定しています。こういった要素が重なり、結果的にアメリカ人はだんだん牛肉を食べなくなり、より鶏肉を食べるようになったというわけです。
しかし、今回USDAが牛肉の価格低下の見通しを出したのは、牧場の状況が変わってきたというのが大きいのです。水不足という状況には変わりないものの、少し緩和されてきている上に、高かったエサ代が下がりました。エサにかかっているコストが下がることで牧場がより多くの牛を育てて、市場に送り出すことができるようになります。すると私たちはもっと多くの牛肉を食べられるようになり、価格も以前より10%ほど下がってくるという予想なのです。
鶏肉・豚肉ファンのみなさんも心配無用です。鶏肉・豚肉も生産量は増えて行くとのことなので、この先10年は安泰です。これまではアメリカ人一人当たりの年間の肉消費量はおよそ95kgだったのが、2025年までに100kgになるとのこと。ちょっと数字になるまでピンときませんでしたけど、アメリカ人肉めちゃめちゃ食べてますね。とにかく肉好きのみなさんにはとっても嬉しいニュースですね。
Source: USDA
Ria Misra – Gizmodo US[原文]
(岩田リョウコ)
Photo by shutterstock.
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