【VRってなんだ?】今話題のVRをブーマガ的にいうとこうなる

2016.9.23 12:05 更新

読了時間:12分18秒

VR。PlayStation VR
これを甘美な響きと感じるか、
よくわからないと感じるか。

それが問題かどうかはともかく、我がブーストマガジンでも今まで何度となく紹介してきた。

ゲームや映像コンテンツを中心に注目を集めている。
しかし実際のところ、一般的な認知度はどのようなものだろうか?

「なんか大きなゴーグルをつけて『ワーキャー』言ってて楽しそう。
でもなんだかよくわからない」

おそらく、多くの人はこのくらいの認識なのではないだろうか?

筆者はこういう仕事をしている以上、ニュースには敏感で多少情報は多く把握している。でも実はこれまで一度も体験したことがない。東京ゲームショーのオキュラスブースで行列に並ぼうとしたのが最も近いVR体験だった。

おそらくあなたと大差ない「未経験」状態だ。

でも確かにVRはこれからの世の中をいろいろと変えてしまう可能性を秘めていると感じている。そこで今回は、改めて「VR」というものを調べ、あわよくば手軽にやってみようという企画である。

ハコスコ

先に結論を言うとこの企画やるにあたって、筆者は初VR体験をした。簡単に体験することができるので、ぜひ最後まで読んで、読者のみなさんにもぜひ体験してもらいたい。

では、VR未体験のあなたのための「基礎知識編」をご覧あれ!

そもそもVRって?

まずは本当に基礎の基礎。「VR」という言葉から調べていってみよう。

VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略。和訳をすれば「仮想現実」となる。

専用のゴーグルなどを使って、コンピューターなどで創りだした現実とは違う世界の中に身をおくことができる技術のこと言う。

要はゴーグルやイヤフォンなどで、現実世界の情報を遮断し、作り上げた世界の視界や音を与えて、まるで実際に自分がその世界にいるように錯覚させるということだ。

自分の視界がそのまま仮想の世界に置き換わるのだから、その没入感はすさまじいものがある。上を向いても後ろを向いても、どこを向いてもその世界の景色なのだから当然だろう。

一昔前に映画でアバターを見た人なら、「あんな感じ」でわかっていただけるかもしれない。

ちなみに昨今話題になったポケモンGoは現実世界に仮想の世界を映し込むAR(Augmented Reality=拡張現実)という技術が使われており、さらに進むとMRなんて技術もあるが、ごちゃごちゃするので、それはまた別の機会に説明するとしよう。

え、こんなとこでもVRって使われてるの?

一般にVRと聞けば多くの人はゲームのイメージが強い。しかしその他の業界にも活用できると考えられており、実際にサービスがスタートしているところも数多くある。

 

1:不動産業界
部屋を決めるときに必ずすること、内見。とはいえあちこち見て回るのは顧客にとっても、営業マンにとっても大きな負担となる。VRを使えば、これを遠隔地にいながら体験することができるというわけだ。

まあ、触れることはできないし、現地の環境などを実感することはできないが、写真よりもリアルに体感することができる。

国内でもSUUMOなどがVRで物件を内見できる「SUUMOスコープ」などのサービスを行っている。

SUUMOスコープ
URL:http://scope.suumo.jp/lp/

2:旅行業界
海外などの素晴らしい景色を見て、その場所に行きたいと思うことは今でもあるが、VRならばその旅行欲をより掻き立てることが可能だ。なにせ実際に現地にいるような感覚なのだから。ただ、筆者の場合はそれで満足してしまいそうな気もしている…

実際にH.I.Sでは店頭でプロモーションムービーを見られるようにしていたりする。

H.I.S. バーチャル旅行コンテンツ
http://home360.co.jp/vr%E6%97%85%E8%A1%8C/

3:教育業界
ゲームとの相性がよいVRだが、教育との相性もよい。それはなにも学校教育だけじゃなく、職業訓練などでも使える。たとえば手術現場をVRで体感したり、職人の手仕事をその場で見学できたりなどだ。

以前ブーストマガジンで紹介した、VRの世界で自分の手を動かせる技術が完成すれば、擬似手術や、擬似制作などもできるようになるかもしれない。

他にも心理療法にVRをとり込んだり、車の試乗をVRで行ったりと、様々な活用方法が考えられる。可能性は広がるばかりなのである。

そんなこんなでVRの市場は今のところ、拡大の一途をたどっている。リサーチ会社のTrendforceによると、VRの市場は2016年で67億ドル(約8000億円)、2020年には700億ドル(約8.4兆円)まで伸びる、なんて言っているくらいだ。

VR市場

VRってどうやって体験するの?

さて、ここまで説明して、VRの魅力が少なからず伝わったのではないだろうか。

興味を持ったら、次は体験してみたくなるのが人の常。そこで日本国内でVRを面白おかしく体験できる施設を紹介したい。

 

1:東京ジョイポリス 『ZERO LATENCY VR』
最大6人同時プレイが可能なシューティング系VRアトラクション。このゲームは実際にVRゴーグルなどを装着して、そのまま動き回れる「フリーローム」という技術が使われている。

襲い来るゾンビを実際に避けたり、攻撃したりできるぞ!予約が必要なので、興味がある人はぜひ予約してほしい。

http://tokyo-joypolis.com/attraction/1st/zerolatency/index.html

2:サンシャインシティ 『TOKYO弾丸フライト』『スウィングコースター』
池袋のサンシャインシティー展望台で体験できるのが、TOKYO弾丸フライトとスウィングコースターだ。

弾丸フライトの場合は、大砲で打ち出されて、空を飛んでいる映像を疑似体験することができる。スウィングコースターはブランコで池袋上空をスウィングすることができる。

どちらも大人気でこれも予約することをおすすめする。

池袋サンシャイン

http://yoyaku.skycircus.jp/?_ga=1.197932911.111764805.1474384823

他にも様々なエリアで体験することができる。ぜひお近くで探してみてほしい。しかし、VRも映像だけでなく、こんなふうに体感する装置と組み合わせれば、さらに可能性が広がる。

超低価格できる本格VR体験!

説明をする以上、筆者自らが体験しなければとVRゴーグルを購入して、実際にVRの世界を体験してみた。

体験に使用したのは、ダンボールで作るVRゴーグル「ハコスコ」と、愛器iPhone6プラスだ。

ネットでも買えるのだが、今回筆者はビックカメラまで足を運び、iPhone6プラスに対応した、『ハコスコ』を購入してきた。その時のお値段は懐にも優しい1,500円(税抜き)。

ハコスコ

ハコスコ

お手軽なゴーグルになったことは大人の事情があった。しかし今読んでいるあなたにも「気軽に体験できる」という情報を提供するという意味でふさわしい選択であったと思っている。うん。

筆者は購入後、組み立てるものだとばかり思っていた。このハコスコの場合、組み立ては不要だった。これならすぐ始められてGOOD。

さて次はアプリを落とすのみ。ハコスコのWEBサイトでアプリを落とし、体験スタート。

アプリでは様々な映像がある。その中から適当に1つ選ぶ。筆者がタマタマ選択したのは「水中ニーソ」。なんだこれ?と思いながら再生ボタンを押す。

ちなみにゴーグルを通さないとこんな風にただ単純に360度動画が見られる。

「なんじゃこじゃ!」(知ってる人は太陽にほえろのジーパン風に読んでみよう)

動画をゴーグルを通してみると、それはそれはすごい体験だ。

色とりどりのニーソックスを履いた美女がプールで泳いでる。
そのプールの中に一緒に潜っている、そんな感覚を覚えた。

右を見ると女性が手を振っている。
左を見るとまた別の女性が手を振っている。
上を見てもまた別の女性が。

突然プールの底から美女が急浮上してきたりする。これには正直驚いた。
思わず「うおッ」と声を上げてしまった。

その時、後ろにいたK女史は後に、「へんな奴、見てたんでしょー」と。
図星である。女の勘は常々怖いと思っているが、やはりである。

無料のためか、映像の解像度はそこまで高くはなかった。それでも「仮想の世界の中に実際にいる」というVR独特の感覚は十分に体験することができた。他にも世の中にはたくさんのVRコンテンツがリリースされているので、このハコスコでいろいろ体験してみたいと思った。

GoogleでもCardBoardというダンボール製のVRゴーグルを出しており、そのアプリを楽しむこともできるし、同じくGoogleの傘下となったYouTubeでもVR対応の動画を用意しているので、見てみてほしい。

 

CardBoard
https://itunes.apple.com/jp/app/google-cardboard/id987962261?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.samples.apps.cardboarddemo&hl=ja

YouTube-VR Video
https://www.youtube.com/playlist?list=PLU8wpH_LfhmtKoee0Uv90nmscm5iezRoW

 

まとめ

実際、多くの人が身近に体験するVRはヘッドマウントディスプレイを利用した映像コンテンツがほとんどになるのだが、アトラクションなどでは様々な機材と組み合わせていたりして、より大きな可能性があるように感じた。

たとえば、特製のバットでプロ野球選手の投球を実際に打ち返したりとか、ランニングマシーンと組み合わせて自然の中を走る体験をしたりなどは楽しそうである。

また、つい最近開催された東京ゲームショウでもずいぶんたくさんのVRコンテンツやゲームが出展されていた。VRでゲームの進化はこれからますます加速するだろう。筆者はその片鱗を実体験で存分に感じることができた。

ハコスコは手軽に購入できる値段なので、ぜひ試して、あなたも私と同じ興奮を味わってもらいたい。1,500円程度でこの体験はちょっとヤバイ。コストパフォーマンスかなり高いです。

今度は機会を見て、実際にアトラクションの体験記などをお伝えできるといいなと思っているので、ぜひ楽しみにしていてほしい。

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