残量表示はあてにならない! バッテリーがまだあるはずなのに、スマホの電源が切れてしまうわけ
これまでに何回裏切られてきたことか…。
バッテリーの残量の表示ではまだ数%残っているのに、いきなりスマートフォンの電源が切れてしまうあの現象。みなさんも経験あるのではないでしょうか。上司にメールを返信している途中や、レアポケモンが近くにいるのを発見した瞬間といった、肝心なときに限って裏切られたり…。なぜ、こんなことが起きてしまうんでしょうか?
実は、バッテリーの中には残量を測るためのセンサーは入っていないため、スマートフォン自身はバッテリーがあとどのくらい残っているのか、正確に知ることができないんです。
バッテリーにはリチウムイオン電池がよく使われていますが、これが実は化学的な仕組みとしては小さな爆弾みたいなものなので、この中に残量を測るためのセンサーを入れるのは良い考えとはいえません。なので、代わりにちょっとしたアルゴリズムを使うことで、バッテリーの残量がどの程度か計算をして、その値を画面に表示しています。
Wirecutterの記事では、中身が見えない樽に例えて、このバッテリーの問題をうまくイラストで表現しています。樽の底に穴を開けた場合のように、出てくる水の勢いが良いほど、つまりバッテリーなら電圧が高いほど残量も多いと推測できるということですね。
先ほど紹介した記事の中で、バッテリーと残量表示の食い違いに関する問題について、大きく3つの原因があげられています。
1. スマートフォンはバッテリーの残量を知ることはできません。そのため、残量を推測するアルゴリズムで計算するしかないのですが、どうしても誤差が出てしまいます。
2. バッテリーは劣化していきます。それにともなって、アルゴリズムの計算結果がより不正確になってしまいます。
3. 時間が経過するのにしたがって、バッテリーの中に結晶ができてきます。これがバッテリー全体の容量を減少させます。
しかし、もうひとつ原因が考えられます。それは、スマートフォンは0%で電源が切れるわけではないということです。ほとんどのスマホは、突然のシャットダウンからデータを守るために、また内部にある時計を維持するためにバッテリーに余力を残しておきます。そのために、たいていはバッテリーが空になる前に、シャットダウンを行なうのです。
このように、バッテリーの残量表示はあまりあてになりません。備えあれば憂いなしということで、常にモバイルバッテリーを持ち歩くのが、ベストかもしれません。
image by Alex Cranz/Gizmodo
source: Wirecutter
Alex Cranz – Gizmodo US[原文]
(tmyk)
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