西日本では一斉に梅雨明けの報が。関東もあと少しで梅雨明け。小学生は夏休みに入り、もはや夏はすぐそこ。筆者の大好きな明るい太陽が照り付ける季節。
しかし忙しさにかまけて準備を怠っていた筆者の心には懸念が一つ。それは…
今 年 の 夏 の 旅 行 、 ど う し よ う …
夏休みの日程はすでに分かっている。なのにこの体たらくである。やらなきゃやらなきゃ…とは思いつつも日々の仕事にかまけて全然出来ていない…
筆者には妻がいる。子供もいる。だからこそ妻の追求もひとしおなのである。「予約まだしてないんだ」なんてことを妻に話そうものなら…想像するだけで恐ろしい。
きっと素晴らしい家庭人であるあなたなら関係ないことかもしれないが、筆者の家庭での立場を守るために今回は東武トップツアーズさんに突撃取材をこころみ、お盆の旅行申込み状況や、トレンド、おすすめのツアーを聞いてきた。
旅行市場は上昇傾向。昨年から引き続き国内旅行が需要大?
今回お邪魔した東武トップツアーズさんはその名の通り、東武鉄道グループに属する旅行会社で、あの東京スカイツリーのお膝元に本社オフィスがある。東武もトップツアーも耳馴染みのある名前だったので、気付かなかったのだが、こちらは昨年、東武トラベルとトップツアーという会社が合併して誕生している。合併したことにより、業界内の取扱額で国内9位に浮上するなど、いま勢いに乗っている会社なのである。
旅行業界市場はというと、観光庁のデータによると昨年の取扱額は合計で6兆6千億という巨大市場である。海外旅行は昨対で91.6%とやや減少傾向にあるものの、国内旅行は昨対で108.3%と上昇傾向にある。訪日外国人については昨対で144%と急成長しており、市場全体は活性化していると言える。
今回、話を聞いた東武トップツアーズの東日本国内企画センターのセンター長である丸山裕司さんも同様に国内市場が好調であると言っていた。海外旅行の不調の要因は昨今のテロのニュースなどが影響しているのでは、とのことだ。
加えてアウトバウンド(日本人の海外旅行)とインバウンド(訪日客)の帰りの飛行機の予約がバッティングして、席を確保しづらいことも影響しているという。
いずれにせよ、国内市場はなかなかの激戦らしい。果たしてお盆の旅行をこの時期に取ることはできるのであろうか…
激戦の国内旅行プランを勝ち取るコツとは?
取材を対応してくれたセンター長の丸山裕司さん。知識も豊富、説明もわかりやすくかった。センター長というと、なんか偉そうで話しにくい人が出てきたらどうしようと思ったが、大変気さくで、冗談も交えながらお話していただいた。説明もとても丁寧で紳士的な方だった。…よかった。
丸山さんによると今年の夏の旅行はやはり国内が好調らしい。そんな好調な国内旅行、今からでも予約は取れるんでしょうか?
「一般的に国内でもロングと言われている北海道・沖縄については人気が高く、だいたいGW明けには埋まってしまいます。また、近場の旅行でも6月あたりには予約が入ってきますね」
うーん、やはり遅いのか…不安を感じる筆者の気持ちが通じたのか、丸山さんは「これからでも予約を取りやすいタイミングがある」と裏技を教えてくれた。
「今からでも取れるところもありますが、やはり人気の宿は厳しいですね。ただ取消料が発生する直前のタイミング、店頭のツアー予約であれば20日前や、ネット予約であれば4日前などはキャンセルが入って、急遽空きが出る、なんてこともあります」
おお!なるほど。旅行慣れした人は複数の宿を予約して、吟味したうえで決めるそうで、キャンセルする場合も多いらしい。そこを狙ってみるとうまく空きが見つかるかもしれない。8/11~16あたりのお盆時期を狙うとすると、その20日前は7/24~29あたりか、4日前の8/8~12がタイミングとなる感じか。
「あとは休みをずらせるのなら、お盆のあとの日曜日、今年だと8月21日などは比較的料金も控えめでお得です。弊社の場合はスペシャルDayという設定もあり、そちらも料金は控えめ。だいたい7月後半や8月後半から9月頭が多いです。」
筆者の休みはお盆ど真ん中のために残念ながら実践はできないが、休みをずらせる人はその辺りを狙ってみてもいいかもしれない。まだ旅行先を見つけてない人はぜひ参考にしてほしい。
続いて、東武トップツアーズさんのおすすめツアーについて聞いてみた。
東武トップツアーズさんは夏休み特集として、各地のプランをまとめている。その中でも特におすすめな地域・ホテルを紹介してもらった。まだ空きはあるそうなので、気に入ったのならぜひ行ってみてもらいたい。
東武トップツアーズ 夏休み特集
http://tobutoptours.jp/summer_special/
夏だって山がいい!新しい夏の魅力を獲得した上越国際プレイランド
家族で楽しめる旅行で丸山さんのおすすめは「上越国際プレイランド」。
上越国際にはスキーには何度も行っているが夏はまだ行ったことがない筆者。
あのゲレンデが夏、なぜいいのか、どう楽しめるのか聞いてみた。
夏場は客足が遠のきがちなスキー場が山の傾斜を活かして、ウォータースライダーなどの設備を作って観光客を誘致しているらしい。
ウォータースライダーをはじめ、流れるプールにバイキングに温泉、果ては子ども向けのプレイランドなど選り取りみどりだ。
上越国際プレイランド
URL:http://tobutoptours.jp/special/summer/jyoetu/index.html
「ホテルグリーンプラザ上越は、比較的料金も控えめで、客室数も多いんです」
とは丸山さんの談。充実の設備に、料金も控えめとくれば、おすすめもするのも納得だ。
「ベビーカーを貸し出したりと細い部分も行き届いています。またプレイランドの他にお祭り広場というものもあって、出店が並んでいるところも。家族で一日中楽しめますよ」
子供がいる家族はぜひチェックしていただきたい。
ロケーション派?値段派?伊豆であじわう2つの厳選プラン
夏といえば「海派」のあなたには、東京からほど近くで抜群の水質を誇る伊豆をおすすめしたい。ただしご存知の通り人気の観光地でもある。そのため、値段もどんどん高騰してきている。しかしながら全てが高いわけではなく、チェーン店化しているような旅館・ホテルなどは安いところもあり、ピンきりというのが現状らしい。東武トップツアーズさんでは高いところも安いところも取り揃えているらしい。
ロケーション重視と値段重視でそれぞれおすすめを挙げてもらった。
①ロケーション重視
・伊豆今井浜東急ホテル
金額的には少々かさむが、全室オーシャンビューで目の前が海岸という絶好のロケーションだ。プールもあって、海もあって、ご飯も期待できそう。ホテルの外観もリゾート感があって素敵だ。
伊豆急行線のフリーきっぷなどがついて、見どころいっぱいの伊豆を満喫できるプランもある。
うーん、妻と2人で行くならこういうところがいいなぁ…子供がいなければ。
②値段重視
こちらは先ほど出てきた、チェーン店化しているホテルのプランだ。なんと繁忙期でも値段は一定。チェーン店だからある程度の対応も期待できる。ふむ、これはこれで魅力的に感じる。
・ホテル大野屋
・熱海金城館(本館・南館)
・熱海ニューフジヤホテル(本館)
こればかりは旅行に対する各人のモチベーションによって選ぶものは変わってくる。筆者は快適な旅行がしたいので、今井浜東急に魅力を感じたが、値段重視の1万円前後という金額感はかなり魅力的だ。
あなたならどちらを選ぶであろうか?
東武グループのお膝元・鬼怒川の家族に優しい優良プラン
最後に紹介するのは鬼怒川。ご存じ東武鉄道のお膝元ということで、丸山さんのおすすめ度も高い。一番のメリットは私鉄であるということで、移動費用が安いこと。加えて東武グループということで金額的にも優位性があるらしい。
また鬼怒川は昔、団体旅行のメッカだったのだが、次第に個人利用に流れ始めた。そのおかげでいまでは設備は広いが、控えめな金額で個人利用ができるというお得感。これが人気の秘密なのだとか。
・きぬ川スパ・ホテル三日月
今年、某都知事の一件で何かと話題になったあのホテル系列だが、ここ鬼怒川にも同系列のホテルがある。鬼怒川温泉駅からわずか5分という駅近ホテルだ。鬼怒川温泉へはスペーシアという特急列車もあるので、移動中からお酒を飲んでほろ酔い気分でも無事チェックインできるというのんべえにもおすすめのプランだ。(笑)
温泉はもちろんのこと、ホテル三日月の象徴とも言える広いプールや、一部でご利益があると噂の、あの黄金風呂もある。黄金風呂については、みんな全裸で順番待ちをしている、とは広報の芦澤さんの談。黄金風呂の前で全裸の行列、想像すると何ともシュールな光景だ。エンターテインメントには事欠かないホテルだ。
・鬼怒川温泉ホテル
鬼怒川温泉ホテル
URL:http://tobutoptours.jp/special/summer/kinugawa/index.html
ここのウリはなんといってもソフト面の充実だ。親子三世代のお客様に力を入れている。丸山さん曰く、従業員がハートフルアドバイザーという資格を持っているそうで、中でも子供の接客は抜群。従業員の対応力はピカ一というこのホテルは、アロマルームなど女性向けのサービスや、シャンプーも子供用まで用意する力の入れようだ。
まだ小さいお子さんがいる家庭や、ご両親も含めて旅行を考えている人には最適なホテルかもしれない。
また鬼怒川全体で「キッズ体験天国」なるものがあり、女将体験や仲居体験なんてことができる。東武トップツアーズさんはこれらに使えるパスポートを付けたプランもあるので、お子さんに社会勉強をさせたい、と考えている人は、検討してみてはどうだろうか?
まとめ
いかがだっただろうか?こうしてみるとお盆のお休みの旅行プランもまだまだ希望はある。今回教えてもらったプラン探しのコツを活かしつつ、筆者も旅行のプランを見つけ、家族で楽しく過ごすつもりだ。読者のみなさんもぜひ活用してほしい。
ちなみに東武トップツアーズさんは、新しい旅行プランとして「FEEL」というブランドを立ち上げたばかりだ。よくあるツアープランだけでなく、伊豆ではムーンロードの見学など、心で感じるプランを紹介していくということだから期待してほしい。東武トップツアーズさんのパンフレットを見るときはぜひ、FEEL POINTというところに注目だ。
いい旅行プランを教えていただいた、丸山さん、広報の芦澤さん、本当にありがとうございました。
取材を終えて外に出るともうだいぶ日が傾いていた。外はまだまだ蒸し暑くモアっとした暑さが残っている。ふと近くのスカイツリーを見るとちょうど夕日が重なってなかなか趣がある風景が。そこで最後に筆者が撮影した「逆さ」スカイツリーをお届けして、今回のコラムを締めたいと思う。
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