たったこれだけ! ボーナスを無駄にしないための3つの秘策

2017.12.14 22:07 更新

読了時間:5分56秒

ボーナスハック! たったこれだけで年末ボーナスを無駄にしない3つの秘策〜マネーハック心理学

Image: Syda Productions/Shutterstock.com

お金の付き合い方をライフハックするマネーハックシリーズ、今回は年末ということもあり「ボーナス(賞与)」を取り上げてみます。

ボーナスをマネーハックしてみる

ボーナスをもらえる会社員は、家計管理上、とても有利な条件にあります。毎月の給与だけではやりくりできない家計の急な支出をこれでやりくりしたり、貯蓄を一気に進める原動力とすることができるからです。住宅ローンなどの借金を一気に返済する力にもなり得ます。

しかし、心理的にはまとまったお金を得ると気持ちがゆるみ、ついずるずるとお金を使ってしまいがちです。高額のお金というのはなかなか管理が難しいもので、60歳になっても退職金を1000万円もらっても、1年間で使い切ってしまう人がいるほどです。

若い世代が上手にボーナスを使うためのヒントをライフハック的に考えてみましょう。「たったこれだけ」の方法でボーナスの使い方は大きく改善するはずです。そんなボーナスハックを紹介していきます。

1. すぐにメインバンクから移す! 給与振込口座の普通預金に入れっぱなしにはしない

マネーハック的にボーナスでまずやることは「目の見えるところから隠す」ということです。たったそれだけのことがあなたのボーナスの寿命を確実に延ばします。

給与振込口座のある銀行の普通預金にただボーナスを入れておくと、次の給料ともごっちゃになりますし、ひどい場合「12月25日の給与振込日には残高1000円だった」なんてことも起こります。

これは「すぐ見えるところにあるお金は、使っていいお金」に錯覚してしまうせいです。

そこで、もうひとつの銀行口座(昔作ってあまり使っていない口座でもいいし、この際ネットバンクの口座をひとつ作ってもいい)にボーナスを全額移すだけで、日常生活費とボーナスは混在しなくなります。

たかがそれだけのことがあなたのボーナスを長生きさせることになるのです。

2. 向こう半年用の支出分は絶対残す! 悩んだらとりあえず12万円キープせよ

もうひとつボーナスについてのマネーハックとして考えておきたいのは「次のボーナスまでの臨時出費分を残す」ということです。私たちは急な買いものがあったとき、「次のボーナス一括払いで」とか「(来月全額払えないので)リボ払いで」と買ってしまいます。これでは支払いを将来に先送りする人生を続けることになります。特にリボ払いは最悪で、ひたすら利息を積み重ねることになります。

次の夏ボーナス支給日までにかかりそうな「冠婚葬祭費用(特に友人の結婚式の費用を想定しておくといい)」「親戚のお年玉や入学祝い費用」「白物家電の買い換えリスクに備えた費用」などをざっと見積もってボーナスを使い切らないよう取り分けておけば、次のボーナスまでの間、借金をしなくてすむことになります。

計算が面倒なら、月2万円×6カ月と仮定して12万円をより分けておくだけでもいいでしょう。たったそれだけのことで向こう半年の家計がぐっと楽になるはずです。

3. 使うと決めたら気持ちよく使う! 使ったお金についてクヨクヨしない

高額で冬ボーナスまでガマンだ、と物欲を抑えてきた人は、ほしいものがあるなら、ボーナスで買えばいいと思います。私は物欲肯定FP(ファイナンシャルプランナー)なので、お金を使うことをすべて悪とはみなしません。その代わり2つの条件があります。

ひとつは「買い物していい枠ははっきりさせる」ということ。先ほどの「とりあえず12万円キープ以外」と決めてもいいですし、「12万円キープ+住宅ローン返済○万円+貯金△万円」のように引き算していった残りとなる人もいるでしょう。

「こんなに使っていいかな…」のような後悔をするから買いものの満足度が下がってしまいます。自分の使っていい枠をはっきりさせれば、そこまではどう無駄づかいしてもいいわけです。このほうが気持ちよくお金が使えます。

もうひとつは「衝動買いと即決はしない」ということです。3〜4カ月悩んでいた買いものなどは、あなたの心の中で「買いたい」がほぼ確定しているのでおそらく後悔しない買いものになります。しかし、クリスマス気分で街に出てひとめぼれ、なんて言い訳をして衝動買いをすると、たいてい失敗します。

どんなに最短でも、一度店を出てスタバなどで5分間は悩んでください。家に帰って一晩寝て、翌日もう一度考えれば衝動買いの失敗はかなり減らせます。

満足度のない買いものほど無駄なものはありません。ぜひ、ボーナスを有効活用して、使ったお金の分の幸福と満足を得てください。それはつまり「次のボーナスまで働くやる気」を買うということでもあるのです。

そこまでいけば、ボーナスハックは成功、ということになるはずです。

Image: Syda Productions/Shutterstock.com
山崎俊輔

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Lifehacker


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