梅雨入りを迎え、雨の日が多くなってきた今日この頃。大人なら家で読書をするなどゆっくり過ごせばいいけれど、元気が有り余っている子どもだとそうはいかないことも。ここでは子どもにとって大敵と言える梅雨の時季でもきっと楽しめる、雨に左右されない都内のインドアレジャースポットをご紹介。
日本科学未来館【新交通ゆりかもめテレコムセンター駅から徒歩4分】
お台場にある日本科学未来館は、展示やイベント、実験教室などを通して、今、世界に起きていることを科学の視点から理解し、私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う科学館。
3つのゾーンで構成された常設展は、宇宙・地球・医療・ロボットなどなど、多彩なジャンルを扱っており、それらを映像で目にしたり手で触れたりして学ぶことができる。そしてそれらは、第一線で活躍する科学者・技術者の監修にもとづいて制作されているということで、まさしく、“科学の現在”を知ることができる。直感的な操作で扱える展示は、子どもでも楽しめ、貴重な体験となるはず。
なお、6月22日からは新たな展示がスタートした。そのテーマは「IoT(モノのインターネット)」「機械人間」「ヘルスイノベーション」「金星探査」の4つとなっている。
・「IoT(モノのインターネット)」…「インターネット物理モデル2017」がリニューアルオープン。インターネットのしくみが体験できる
・「機械人間」…機械人間「オルタ」の展示がスタート。機械がむき出しの見た目だが、複雑な動きにより”生命らしさ”を表現する
・「ヘルスイノベーション」…「アクティブでいこう!ものぐさ→アスリート化計画」がメディアラボ第18期としてオープン。運動不足に陥りがちな現代において、自然に運動を始めたくなるようなテクノロジーを提案する
・「金星探査」…金星探査機「あかつき」の挑戦がフロンティアラボでスタート。日本初の惑星周回衛星となった金星探査機・あかつきの模型や、実際に搭載されている機器の同等品、最新の研究成果などを通して金星の謎に迫る展示
能動的に現代科学を学べる日本科学未来館は、小さな子どもでもきっと楽しめるはずだ。
「日本科学未来館」
住所:東京都江東区青海2-3-6
開館時間:10:00~17:00 ※入館券の購入は閉館30分前まで
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)
入館料:大人620円、18歳以下210円
TEL:03-3570-9151
https://www.miraikan.jst.go.jp/
ギャラクシティ【東武スカイツリーライン西新井駅から徒歩3分】
足立区にあるギャラクシティは、「こども未来創造館」「まるちたいけんドーム(プラネタリウム)」「西新井文化ホール」からなる区立の体験型複合施設。だが区の施設とはいえあなどるなかれ、ここには子どもが夢中になるアクティビティがたくさんある。
その目玉と言えるのが、「こども未来創造館」内にある、国内最大級の3層式ネット遊具「スペースあすれちっく」だ。施設の3フロアにまたがって作られているこのネット遊具は、直径が17mで高さは10mと超巨大。ところどころに用意されたトンネルをくぐってフロアを行き来でき、飛び跳ねたり傾斜を滑ったりしながら、縦横無尽に動き回れる。安全のため、靴下が必須でスカートはNG。また、年齢によって利用可能な時間帯が異なることもあるので、ホームページで事前に調べてから訪れよう。
またせっかく訪れるなら、子どもでもフリークライミングに挑戦できる「がんばるウォール」「クライミングぱーく」もぜひ楽しみたい。前者は高さ7.5mで縦移動が、後者は高さ3m幅10mで横移動がメイン。こちらも靴下が必須でスカートはNGとなっている。
特筆すべきは、入館料がかからないためこうしたアクティビティが無料で利用できるということ。また有料で、リトミック体験やもの作り体験など、頻繁にワークショップも実施しているので、子どもと一緒にそれらを楽しむのもいい。
「ギャラクシティ」
住所:東京都足立区栗原1-3-1
開館時間:9:00分~21:30分(こども体験エリアは18時まで)
休館日:毎月第2月曜日(祝日の際はその翌日、8月は無休)、元日 ※1、3、9月に連続休館あり
TEL:03-5242-8161
http://www.galaxcity.jp/
キッザニア東京【有楽町線・ゆりかもめ豊洲駅から徒歩8分】
豊洲駅から徒歩8分、アーバンドック ららぽーと豊洲内にあるキッザニア東京は、子どもたちがさまざまな職業や社会体験ができる“子どもが主役の街”。街の中には、約60のパビリオン(銀行、病院や警察署などの施設や店)が存在し、お菓子工場のスタッフや警察官、はたまたファッションモデルまで、約100種類ものアクティビティ(体験できる仕事やサービス)が用意されている。
ここではまず、入場する際に「キッゾ」という、場内で使える専用通貨のトラベラーチェックが渡される。子どもたちはこのキッゾを支払うことで、いろんなアクティビティを“お客さん”として楽しみ、また反対に、“スタッフ”となって仕事をすることで、対価としてキッゾを受け取る。
たくさんのパビリオンは、一日ですべてを体験するのはまず不可能。そんなときに利用したいのがキッゾを預けられる銀行だ。口座を開設するとキャッシュカードが発行され、次に訪れた際、預けたキッゾを口座から引き出せる。金利も年10%(半年複利)で付く。これを利用することで何度も訪れる楽しみがあり、その過程でいろんな職業を体験できるようになっている。
さまざまな職業が体験できるキッザニア東京。時にお客さんとして、時にスタッフとしてキッゾのやり取りをすることで、子どもたちは自ずと経済の仕組みを知ることができるわけだ。
「キッザニア東京」
住所:東京都江東区豊洲2-4-9 アーバンドック ららぽーと豊洲 NORTH PORT 3F
開館時間:[第1部]9:00~15:00、[第2部]16:00~21:00(第1部と第2部の完全入れ替え制)
定休日:なし
入場料:大人(16歳~)1950円、園児(3歳~)2950円~、小学生3250円~、中学生3350円~ ※日時によって異なる
TEL:0570-064-646
http://www.kidzania.jp/tokyo/
今回紹介したのは、雨を気にせず楽しめるだけでなく、体を動かしたり頭を使ったりと、子どもの成長に役立ちそうな場所ばかり。遊園地といった娯楽に特化したテーマパークもいいが、たまにはこうした一風変わった遊び場に、子どもを連れて行くのもいいかもしれない。
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