花粉症の未就学児は48.2%

2017.2.2 20:05 更新

読了時間:5分12秒

JINSが「子どものアレルギーと花粉の実態調査」を実施

「アレルギー疾患を抱える小中学生」の母親500人にアンケート調査を実施 花粉症の対策を詳しく知っている親は、約2割という結果に

株式会社ジェイアイエヌ

  株式会社ジェイアイエヌ(東京本社:東京都千代田区 代表取締役社長:田中仁、以下JINS)は、花粉の本格飛散シーズンの到来に向け、アレルギー疾患を抱える小中学生を持つ20~50代の母親500名を対象に、「子どものアレルギーと花粉に関する実態調査」を実施しました。

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

 昨年末、厚生労働省がぜんそくや花粉症などのアレルギー疾患について、国や自治体が取り組むべき方向性を示す初の基本指針案を発表しました。その中では、自治体・教育機関などの子どもに向けた生活の場での支援も一つの柱になっていますが、アレルギーに関する理解啓発や授業などは、実際の教育現場ではほとんど行われていないのが現状です。

 こうした中、JINSでは、子どものアレルギー疾患の原因のひとつである「花粉」の重大性とその対策にいち早く着目し、2013年1月に小学校低学年~中学年向けの子ども用モデル「JINS 花粉CUT for KIDS」を発売。当時では目新しい子ども用の花粉対策アイテムとして高い注目を集めました。そして今年は、年々深刻化する花粉からさらに多くのお子様の眼を守るため、従来のKIDSモデルはそのままに、より成長した高学年以上の子ども向けにサイズ・機能・デザインを一新した「JINS 花粉CUT JUNIOR」を2017年1月26日(木)から発売します。

 あわせて、さらなる花粉やアレルギーへの理解促進のために、アレルギーの研究が盛んな千葉大学を活動の拠点とする「NPO法人企業教育研究会」と共同で、「小中学生向けのアレルギー啓発授業」を千葉県内の小・中学校で2月中旬にかけて実施予定です。今回、こうした取り組みをスタートするにあたり、子どもを取り巻いている現在のアレルギー環境や保護者の意識について、実態調査を実施しました。

【食物アレルギーや喘息を上回り、「花粉症」が子どものアレルギー疾患のトップ】
 アレルギー疾患に悩む小・中学生の子どもを持つ親に、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー、ペット・動物アレルギーといった症状カテゴリから、自身の子どもが持っているアレルギー症状を聞いたところ、小学生低学年(1~2年生)男子を除く全学年で、「花粉症」がアレルギー症状のトップという結果に。全学年をあわせると花粉症を持っている子どもは52.6%と、約半数以上の子どもが花粉に悩まされていることが明らかになりました。
また、小学校入学前で全体の48.2%の子どもが発症し、中学校入学前には全体の95.4%の子どもが発症していることが明らかになりました。

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

【実は「隠れ花粉症」かも?4人に1人の親は、初めは花粉症だと気づかず】
 「自身の子どもが花粉症ということに気づいたきっかけ」を調査したところ、「自分(=親自身)が花粉症だったので、症状が花粉症だと気づいた」という回答が50.6%と全学年を通じて最も多い結果に。また、「別の症状だと思って病院に行った際に、診断結果が花粉症だった」と答えた親が全体の25.7%にものぼりました。自分の子どもが花粉症という認識は無かったが、実は花粉症だったという、いわば「隠れ花粉症」とも言える子どもが一定数いるという実情が浮き彫りになりました。自身の経験など、花粉症が身近でない人にとっては、なかなか子どもの症状に気づきづらいことが示唆されます。

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

【花粉症の対策・対処方法を詳しく知っている親は全体の約2割】
 一方、花粉症への対策・対処方法の知識を調査したところ、対策・対処方法を「詳しく知っている」と答えた親は全体の26.9%という結果に。それ以外の回答では「基本的な対策を知っている程度(66.0%)」、「名前のみ聞いたことがあるがほとんど知らない、もしくは、知っているが自信は無い(6.3%)」、「全く知らない(0.7%)」と続く結果に。子どもに対するアレルギー対策・対処方法の基本的な知識は広まりつつあるものの、まだまだ十分とは言い切れないという現状が浮き彫りとなりました。

子どものアレルギーと花粉に関する実態調査

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