海のゴミから作られたアディダスの美しいスニーカー、限定50足
ギズモードでも紹介したアディダスとParley for the Oceansのコラボレーション・スニーカー。その美しいデザインと海洋汚染に注意を喚起するコラボレーションで話題になったので、覚えている人も多いかもしれません。
海には大量のプラスチックゴミが漂っています。少なくとも5兆個は存在しており、2050年までには魚よりもプラスチックゴミのほうが多くなるのではないかという研究結果も出ています。そんな海に漂うプラスチックを資源として利用するというアイデアがこちらのスニーカーなんですね。
海から回収されたプラスチックを使ってデザインされています。回収廃棄材からできているということですが、具体的に何から作られているのかというと、繊維・糸・フィラメントは違法で行なわれた深海用の刺網からほどかれてできたもの。そしてスニーカーの最大の特徴、明るいブルーのライン。これはテレビなどでよく見るトロール漁船に積まれた漁業用の網から作られています。
去年、コンセプト・スニーカーとしてお披露目されたこのスニーカー、もちろん履いて歩くことはできるという点では完成していたのですが、ランニングシューズとしての性能はまだまだ改善の余地がありました。それが改良されて、ランニングシューズとしても使えるバージョンが発表されたんです。
うーん、やはり美しい。
環境問題に取り組むコンセプト・プロダクトはたくさんありますが、やはり純粋なプロダクトとしても魅力がないと普及しないのが現実。こちらのデザインは環境問題に感心が薄い人にもアピールしそうで良いではないですか。
こちらの新バージョンは、底のクッション部以外すべて海で回収されたゴミからできています。1足につき16.5個のペットボトル、そして13gの刺網がリサイクルされています。ランニングシューズとしての性能も備えているものの、一般販売はまだのようです。今回は50足が限定で製造され、オンラインコンテストの賞品として使われるそうです。
今後このデザインとテクノロジーを他のスニーカー・ラインに組み込んでいくこともアディダスは計画しているとのこと。コンセプトとしても素晴らしいですが、かっこいいデザインのスニーカーとしても待ち遠しいですね。
source: Adidas & Parley for the Oceans
Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)
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