補助輪なしで自転車の乗り方をマスターする方法
あなたはどのように自転車の乗り方を覚えましたか? 昔ながらの方法では、補助輪付きで乗れるようになってから、補助輪を取り外すのが通過儀礼でした。膝をすりむいた人もいるかもしれませんが、それで乗れるようになったのが私たちの時代です。
私は何年か前に現在の指導法を知ったとき、その進歩に驚きました。早く二輪のコツを習得させるために、補助輪をすっ飛ばしてペダルなしの状態から練習をはじめるのがトレンドなのです。
こちらの動画では、英国のサイクリング協会「Sustrans」のインストラクターBen Sherratt氏が、怖くない最新の自転車指導法をステップバイステップで紹介しています。同氏によると、この方法なら「99.9%がすぐにできるようになる」し、非常に小さいときからはじめられるそう。
足腰がしっかりしてきて、走り回ったり独りで階段を上れるになったら、もう練習を開始できます。
さあ、車の来ない場所を見つけ、レンチを持って出かけましょう。ヘルメットを忘れずに!
Sherratt氏の方法を、順を追って解説します。
ペダルを外し、サドルを下げる
ペダルを外し、両足がペタリと付くようにサドルを下げます(1歳半前後の子なら、バランスバイクを使ってもいいでしょう。ただ、あまりにも習得が早く、思ったよりも長く使えないことになるかもしれません)。次に、子どもを座らせた状態で、ブレーキの使い方を教えます。
「ジャイアント・ステップ」と「カンガルー・ホップ」
準備ができたら、巨人になったつもりでステップを踏んで前進させます。巨人になった自分を想像させるために、「フィー・ファイ・フォー・ファン!」と声をかけるといいそうです。それができるようになったら、次は「カンガルー・ホップ」。カンガルーのように両足で同時に蹴り、大きく滑らかに前進します。
ペダルを片側だけ付ける
左でも右でも構いません。ペダルを付けたら、自転車の後ろに子どもを立たせ、その後ろに自分が立って背中を支えてあげながら、ブレーキを操作させましょう。安全であることを確認してもらうのが目的です。
「片足スクート」の練習
片足をペダルに乗せ、反対の足で蹴って前に進みます。その際、視線は足元ではなく、進行方向を見るように。
反対側のペダルも付ける
さあ、いいよ「その時」が近づいてきました。
第1ステップ:両足をペダルに乗せた状態で自転車に座らせます。子どもの背中と上腕を支えてやりながら、前を見てペダルをこぐように促します。支えたまま一緒に何歩か歩いたら、そっと手を放しましょう。3メートルぐらい進んだら「ストップ」と声をかけてください。
第2ステップ:子どもの背中と上腕を支え、3つ数えてペダルをこがせます。そっと手を放して進みはじめたら、自分は何歩か後ろに下がります。距離を大きく見せるためです。6メートルぐらいで「ストップ」と声をかけ、進んだ距離に驚いてみせましょう。
第3ステップ:自立感を持たせるため、自転車のハンドルと子どもの服を持ち、身体には触れないようにします。3つ数えたら手を放し、進みたいだけ進ませます。
あとは応援するだけ。さっきと同様、少し後ろに下がるのもいいでしょう。涙は隠し、我が子の成長をじっくりとかみしめてしてください。
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