男女の恋愛観が合致することはあり得ないか?
ジェンダーギャップという言葉がごく普通に使われるようになった。英和辞書で調べると、意味は「男女の性差による価値観(社会的役割)の違い」となっている。男女格差を示す言葉として使われることが多いように感じるが、この原稿では辞書での第一義的な意味である“価値観の違い”というニュアンスでとらえて話を進めていきたい。
ブリジット・ジョーンズ最大の悩み
男女の価値観・考え方の違いを扱った本は、『男は火星人女は金星人』—―これは映画『ブリジット・ジョーンズの日記』にも出てきた—―や、『話を聞かない男、地図が読めない女』をはじめ、たくさんある。
ブリジット・ジョーンズが三部作にわたって悩んでいたのが、男女の恋愛観の違いだ。その源は、ジェンダーギャップの辞書的な意味の第一義である男女それぞれの価値観にあるようだ。ならば、際立った違いが出るのが恋愛なのは当然なのかもしれない。
具体例を絞り込みたいと思い、「恋・価値観・男女・違い」というキーワードでネット検索すると、80万件以上のヒットがあった。
“違い”の実例
面白いなと思ったのは、「男女の恋愛の価値観で全然違う」と感じるところを女子に尋ね、5つの項目にして示したサイトだ。ぜひ紹介しておきたい。
*言葉に出さない
「男性はめったに好きと言わない。女性はすぐに言葉に出す。そして言わない=思っていないという図式になっているので、それでケンカになる」
*過去の恋に対する考え方
「過去の恋愛話をする。男は自分をかっこよく見せたくて言っているのだと思うけど、どうでもいい」
*仕事のほうが大事?
「何でも頼ってほしがりな男性もいるけど、そのかわりに愚痴を聞くことは嫌い。男性は物理的で女性は精神的」
*共有したいと言う気持ちがない
「男性はデートをそつなく完遂するという目的に重点を置いている。対して女性は、2人の時間を楽しむことに重点をおいている、と最近思いました」
ここで紹介した意見が女性全体の総意であるわけではないだろうが、「そういうことなのね」と思う男性もいるんじゃないだろうか。
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