何でもないことで笑ったり驚いたり、ころころ変わる子供の表情。わが子の成長記録としてついつい写真を撮っちゃいますよね。気づけばスマホの画像フォルダは子供の写真ばかり……。
つい、「一眼レフを買っちゃうぜ!」と意気込む気持ちもわかります。
そこで、東京都墨田区に写真スタジオを構える「TEN TON」さんご協力のもと、子供を撮影するコツを伺ってきました!
スマホで撮るポイント
カジュアルスタイルを得意とする「TEN TON」さんのスタジオは、木目を感じるフローリングやレトロな雰囲気のソファなど、おしゃれ過ぎない心地よさを感じます。
スタジオ内の様子
お話を伺ったのはフォトグラファーの西村さん。「床に座って気楽に話しましょう」とペットボトルの麦茶(500ml)を、懐から我々に差し出してくれました。
―:今回、プロのカメラマンの方に、子供の写真を撮るコツを伺いに来ました!まずはスマホで撮るコツですが、角度とか撮り方など気を付けるポイントはありますか?
子供を撮るときは、目線を合わせて低い位置から撮ってあげたほうがいいですね。あとは、撮るときにスマホを斜めにしないで、基本水平で撮ってあげたほうがいいです。
オススメはシンプルに水平に構えること
10枚に1~2枚くらい斜めで撮るのもいいとは思いますが、子供の笑顔を可愛く残すのであればシンプルが一番です!
あとは、寝ている所を真上から撮影するのも可愛いですよ。普段見ない角度から撮ってみると面白いと思いますね。
普段は見られないところから撮ってみるのもグッド
あと重要なのが背景です。散らかっていると気になっちゃいますよね(笑)
光のあて方
あと、基本的には逆光(被写体の後ろ側に光源があること)がいいですね。色味がしっかりでるので。あ、でも逆光が好きなプロもいますよ。
-:え、逆光もいいんですか??
実は、逆光のほうがきれいに撮れます。被写体の後ろから光が来て、いい感じに影を落としてくれるので、可愛く撮れますよ。
-:ほぅ……、いいこと聞きました。して、そのコツとは?
カメラの設定や光源の準備が必要になるので一言では難しいです。そこはマニュアル設定可能なカメラを買っていただいて、調べて覚えてもらうしかないですね(笑)
-:写真のランクを上げたくなったら挑戦ですね!
カメラの選び方
-:カメラと言えばやっぱり“一眼レフ”ですよね!カメラデビューを考えているお父さんにお勧めの機種や選び方はありますか?
プロから見ればレンズ交換とマニュアル設定が必須ですが、デビューの方であれば気にしなくていいかな。バリアングルやチルト液晶が付いているものがオススメですね。上からや下からなどいろんなアングルで撮影がしやすいので。
カメラデビューの際には“バリアングル”(液晶部分が動かせるもの)がおすすめ
あとはデザインや重さなど気になるポイントを見て選んでいただければいいと思いますね。
荷物が増えるのが嫌な方はそれこそスマホで十分だと思います(笑)最近の機種はきれいに写せるので。
-:子供がいると荷物も増えますしこだわるのも大変かもしれませんね。
そうですね。絶対一眼レフが必要!とは言いません。かっこいい写真を撮りたくなったら僕らに頼んでくれればいいですよ(笑)
-:確かに!
表情は親しい人が引き出しやすい
-:表情の引き出し方とかありますか?
そうですね~。やっぱり気心知れた仲の人が遊んであげるのが一番ですね。たまに病院に来たかの如く怖がってしまうお子さんもいるんです。
-:プロでも勝てないポイントがあるのか……。
スタジオの隣には玩具や衣装のコーナーが充実
大人は作り笑いできますが、子供はリラックスしてくれないと難しいです。どんな良いカメラを持っていても親にしか撮れない写真があると思いますね。
なるほど、お子さんとの距離を縮めるのが大変なんですね。
大人の話になりますけど、某有名女優さんの写真集で、旦那さんが撮った写真が一番良い表情しているって聞いて。なるほどって思いましたね。
-:安達祐実ですね!
じゃあ、プロにしかできないこと教えて!
-:じゃあプロにしかできないことってありますか?
そうですね~。お金をもらえることですかね!(超笑顔)
冗談は置いておいて、細かい設定の部分をシーンに合わせてすぐ調整して撮影できることですね。光の入り方によってカメラの設定は全く変わってくるので、瞬時に判断して適切な設定をする必要があります。目を瞑っていてもカメラ操作できる、みたいな。F1ドライバーみたいに、瞬時に判断して操作する感じですね。
-:なるほど。慣れてないと設定にてこずっちゃいますし、その点プロの方にお任せすればいいですね。
子供の表情はコロコロ変わりますしね。あとは加工も大事です。色味などが結構変わりますね。
-:撮られるコツって何かありますか?
そうですねー。子供の機嫌はどうなるかわからないので難しいところですが、お昼寝の時間が決まっていれば外していただきたいですね。
撮影した画像はのちに確認可能
まとめ
子供の写真の撮り方を教えてもらおうと来たのに、「最終的に親しき仲が一番良い」というところに着地しました。表情の引き出し方は、パパであるあなたの存在でもう充分。
あとは、スマホの構え方次第。もし本当にきれいな写真を残したいなら、写真スタジオにお任せがいいかもしれませんね。
◆取材協力:TENTON写真館
住所:東京都墨田区東駒形4-20-19
アクセス:本所吾妻橋A0出口より徒歩5分ほど
TEL:03-6658-5567
【写真】取材協力
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