レストランジャーナリストが選ぶ今東京でオススメの店
J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。11月22日(水)のオンエアでは、レストランジャーナリストの犬養裕美子さんをゲストにお迎えしました。
『VOGUE JAPAN』『an・an』『Discover Japan』など複数のメディアで連載を持つ犬養さんが、「レストランジャーナリスト」という唯一の肩書を使い始めて20年。ライターを始めた当時は、レストランについて書く一方で、ダイエット記事も書くなどしていたそうですが、「もう少しプロ的な目線でしっかりしたことを書ける人になりたい」と思い、この肩書を名乗りはじめたそうです。
「お店に関わるご本人たちも気がつかない、お店の立ち位置がどこにあるのか…このお店はトップを走っているのか、それよりちょっと後ろを走っているのか、全然違うところをのんびり走っているのか、それぞれの良さがあるので、そこを私は大事にしたいと思っています。別にトップを走っている人がエライという訳ではなく、ゆっくり走っている人たちの中に“こんなお店の楽しみ方があるんですよ”と口添えできれば、その後ろを伴走しているような感じで紹介をしていきたいです」(犬養さん、以下同)
トーク後半は、今年の傾向やオススメのお店を伺いました。
まず今年は、六本木にできた「エネコ東京」などバスク料理が話題を呼んだ1年で、街中にも専門店ができていると言います。日本人が好きな味付けということで、犬養さんは、この傾向は続くと予想。
そして、今回は敢えて2軒、お店を選んでもらいました。まずは銀座の「ビストロ・シンバ」。
「公園に面した、懐かしいなと思わせるいい場所で、お店の中もオレンジがテーマで、その明るさも料理の色に重なってパリらしい感じがします。ビストロ料理で料理の素材の品質は高いんですが、見た目はカジュアルで。香りを大事にする料理で、食べた後に余韻が長いんです。体の中に入ったときに非常に気持ちがいいです」とのこと。魚も肉もボリュームがあることもオススメポイントとして挙げていました。
次に挙げたのが、広尾の「Ode」というお店。
「こちらは逆に、色が全然ないんです。お店がグレーがテーマで、すごく難しい色なんですが、グレーで統一されていて、実際にグレー色の料理があるんです。サンマを使っていて、お皿もグレー、置かれた料理もグレーで、表面に薄くメレンゲを焼いたものを飾っていて、全部グレーで覆われています。中にサンマを少し炙った感じのものがあり、内蔵などを全部ペーストにしたものが周りにかかっているんですが、味がすごく深いのと、色合いがないのに味が鮮明なところがモードな感じがします」と、非常に驚きのあるクリエイティブな料理と説明していました。
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