ゴルフやドライブ、釣りなど、大人の男性としての趣味が洗練されてくる頃。そろそろ新しい趣味を始めたい、「おしゃれ」「手軽」に始められる趣味はないか、部屋にグリーンを置きたい、とお探しでしたら「ミニ盆栽」がおすすめです。
近年、一風変わったギフト商品やインテリアとして、ひそかに注目を浴びている「ミニ盆栽」。手軽な価格で購入できるので、お試しから始めるにはもってこいのプチ趣味です!今回は、中目黒Green Scape(グリーンスケープ)さん協力のもと、盆栽ビギナーさんでもすぐわかる、プチレクチャーを行いたいと思います!
盆栽を始める前にチェック・心得ておきたいこと
● 盆栽を始める前に、初心者さんに心得てほしいこと、確認してほしいことはありますか?
そうですね、まず盆栽というものは観葉植物とは違い、あくまで“外で育てるもの”という認識を持って欲しいです。なので屋外においておける環境があるかを確認してほしいですね。ベランダがあるか、風通しはいいか、日当たりはどうか、というところです。
● 外の生き物?
外に出さないで、ずっと屋内においておくとダメになってしまいます。外にある大きな松と屋内でも楽しめるミニ盆栽は同じ松です。例えば、真冬に寒いからといって暖房をつけた室内に、ずっとミニ盆栽を置いておくのはNGです。盆栽に四季を感じさせてあげることが大事なんです。
● なるほど。インテリアとして部屋に置いておきたいとしても、外の生き物として扱わないとダメなんですね。
はい、土日はお部屋に入れて楽しむなどその程度時間室内に入れておくのはOKですが、
基本的には外で育てるものということを忘れないでください。
ミニ盆栽に必要な道具って何?
● ミニ盆栽に必要な道具はどのくらいありますか?
ミニ盆栽を手入れには、剪定ばさみとヘラ付きピンセットの2つがあれば十分です。ヘラ付きピンセットは苔をはったり、葉っぱを摘んだりするときに使います。
ミニ盆栽は、ちっちゃく維持して木を太らせるっていうのがポイントで、剪定しないとどんどん伸びて樹形が乱れてしまいます。
● 道具2つだけでOKなんですね。手ごろな値段で道具も少ないなんて、本当にすぐ始めやすい趣味ですね!
あとは、周辺道具として肥料も必要です。植え替えをする際は盆栽用のブレンド土を使います。赤玉土と砂がブレンドされていて、盆栽の種類によって土や砂の配分を変えることもありますが、初めての方はそこまで気にしなくて大丈夫です。
ホームセンターで売られている盆栽専用の土であればちゃんと育てられますよ。
ミニ盆栽はどんなタイプがある?おすすめは?
● 店内を見ると様々な種類があるようですが、初心者の方におすすめ、という盆栽はありますか?
盆栽それぞれの楽しみ方があって、最終的には育てたい人の好みで左右されるんですけど、盆栽の代表的な植物は松柏(しょうはく)盆栽ですね。木が柔らかいので、針金を使って好きな形にできますよ。
● なるほど、松の木ってやわらかいんですね!知らなかった!
そうなんですよ。何もしなかったらそのまま、まっすぐ成長します。
自然の松の木が曲がっているのは雨風の影響なんです。盆栽の場合は、針金を使って枝を曲げてやることで、自然の景色になるように楽しむんです。
● すごい!盆栽やりたい!曲げたい!
あとは真柏(しんぱく)の木であれば、爪でつまんで切って形を整えるので、初心者の方にはおすすめかな。
● 爪で盆栽ができるなんて、手軽過ぎる……っ!
雑木盆栽もおすすめですね。もみじとかけやきなどの落葉樹は、冬前には葉っぱが落ちて、春と夏は葉っぱをつけて……、と四季に合わせた葉っぱの色と枝ぶりを楽しめますね。成長期に伸びすぎた枝を整える程度なので手入れは楽です。もみじの色はきれいで人気がありますよ。
● と、なると花や実がついているものもあるんですね……?
花物も人気ですね。最近では桜が人気で、梅もありますし。ただ、ちゃんと花を咲かせられるかというところで。肥料をしっかりあげてあげることが大事ですね。
実物は花が咲いてその花が実になるので、変化が楽しめますよ。
● 育てるのが難しさに違いはありますか?
そうですね。いろんなお客さんに、『どれが簡単ですか?』って聞かれることがよくあるんですけど、ちゃんと日に当てて、水あげて、肥料あげてれば、どれも変わらないですね。
育てる手間を可愛いと思えるか、好みとか。強いておすすめを言うなら季節が感じられて、剪定が難しくない葉物ですかね。
「初心者あるある」失敗談
● 今までグリーンスケープさんで盆栽を購入されたお客さんが、育成中のミニ盆栽について相談しに来ることはありますか?
相談に来られる方は多いですね。一番多いのは、『水をあげすぎた・やり忘れたで元気がない』、『屋内に置きすぎて元気がない』の2つですね。急な出張で水を上げられなかったとか、室内に置きすぎてたみたいで……。
● あまり慣れていない方だと、ギリギリまで変化に気付かないことが多いんでしょうか。
そうですね……。水やりの頻度とか、季節、天気によって盆栽の状態が違ってくるので、水やりは土の乾き具合をこまめにチェックしましょう。インテリアとして屋内に置いてるときは、葉っぱの色が変色していなか見てもらうのがいいですね。たまにですが、もう枯れてしまっている状況でお持ちになる方もいらっしゃるので、元気がないなと感じたところで持ってきていただけるといいですね。
■ ミニ盆栽の寿命・長く育てるには?
● 環境や育て方にもよるとおもんですけど、ミニ盆栽の寿命ってどれくらいですか?
盆栽なので、それはもう何十年も持ちます。ただ、3~5年経ったら、違う新しい土に植え替えをしてほしいですね。ずっと同じ土だと栄養がなくなってしまうのと、根っこが伸びすぎて水をあげても鉢の下まで届かなくなって枯れてしまうんです。根っこが伸びると、鉢のなかでぐるぐる巻きのようになります。
● そんなにですか!ミニ盆栽なのに根っこは成長し続けるんですね。
植物の植え替え時期ですが、基本は春です。そのタイミングであれば根を切る事も出来ます。盆栽の寿命を伸ばしていけますよ。
毎日愛でるべし!
店内にあるミニ盆栽は、朝方は外に出して日光を浴びせているそう。手間をかければかけるほど、その愛情に応えるかのように成長するミニ盆栽。ただ、庭に植えたり鉢を大きくしたりすると、そのスペースに合わせて立派に成長するため、ミニの範囲で楽しめるよう先端の枝を切って大きさをコントロールすることが大切です。
グリーンスケープさんに置いてある鉢はすべてオリジナル。和洋でも飾れるモダンな鉢を重視しているので、ミニ盆栽を購入されるときにおすすめです!急須や湯呑も扱っているのでこちらも要チェックですよ。
取材協力:Green Scape(グリーンスケープ)
住所:東京都目黒区上目黒1-18-4 セルジエ102
営業時間:10:00〜20:00(土日祝11:00~19;30)
定休日:水曜日
公式HP:http://greenscape.co.jp/
※ 記事内に記載しております価格はあくまで参考になります。画像と同じものは販売済の可能性もございます。
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