ウイスキーの風味や香りを堪能する「ノージング」のやり方
Image: Chetty Tho/Shutterstock.com
ウイスキーのテイスティングをする時に、鼻をウイスキーグラスに近づけて、匂いを嗅ぐことを「ノージング」と言います。この手順をとばす人は多いのですが、とばしてはいけません。お酒の匂いを嗅ぐと、飲んでも気付かないような風味や香りがわかりやすくなり、テイスティングでは重要なプロセスなのです。
最近「マッカラン」のブランド教育と高級ウイスキーのマネージャーであるCharlie Whitfieldと、蒸留酒とウイスキーのテイスティングのやり方について話しました。その会話の中でWhitfieldは、「手を使うよりも鼻をつかったほうがいい」とわかるとてもユニークな方法を教えてくれました。
「ノージングは、そのウイスキーの1番特徴的な風味や香りがわかる方法だ」とWhitfieldは言います。Whitfieldのノージングのやり方は、まず指をグラスの中に入れ、ウイスキーを数滴指につけ、それを手の甲で拭います。
これは、基本的にアルコールを飛ばすためにやっています。それから手の甲の匂いを嗅ぐと、甘くてフルーティーなオークの香りなど、ウイスキーによって違う特徴的な香りがします。これはウイスキーを分解しているようなものです。アルコールを飛ばして、手の甲に香りを残しているのです。
一度このノージングをすると、グラスの中のウイスキーの匂いを嗅いだ時に、アルコールに隠されていたウイスキーの香りを嗅ぐことができます。そして、ウイスキーをもう一口飲めば、香りを覚えているので、はるかに簡単に香りがわかるようになります。
たとえば、「マッカランのダブルカスク12年」の匂いを嗅いだら、バタースコッチやりんご飴、オーク、バニラカスタード、砂糖漬けのオレンジの香りなどがします。ノージングをする時はただグラスに顔を突っ込むのではなく、とてもゆっくりと近づけて匂いを嗅いだほうがいい、とWhitfieldはすすめます。
私はいつも、ウイスキーの風味や香りに気付くまでは、グラスに鼻をゆっくりと近づけるようにすすめています。アルコール度数が高いので、ワインの香りを嗅ぐ時のようにグラスの下のほうまですぐに鼻を入れないようにと言っています。
すぐにグラスに鼻を入れるのは、鼻毛が全部燃えてしまうようなものです。アルコールが鼻を直接焼き付けたように感じるので、その日一日何も匂いが嗅げなくなります。
Image: Chetty Tho/Shutterstock.com
Emily Price – Lifehacker US[原文]
(訳:的野裕子)
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