睡眠中、「これ夢だ」と気づくための方法
夢をあとから思い出したり、夢の中で夢を見ていることに気づくこと(明晰夢)はおもしろい体験ですが、決して簡単にできることではありません。
ニュースサイトScience Alertは、夢の中で夢を見ていることに気づいた経験がある人は約50%ほどにすぎず、明晰夢(めいせきむ)をよく見ると答えた人は4人に1人だけだったと報告しています。とはいえ、がっかりする必要はありません。明晰夢にあこがれているあなたのために、研究者らが夢の中で夢を見ていることを思い出す気づくテクニックを編み出しています。その成果は最新号のDreamingに掲載されています。
研究者らは、明晰夢を見るのに役立つと考えられるいくつかの方法について調査しました。最も成績が良かったのは、MILD(Mnemonic Induction of Lucid Dreams)と呼ばれるテクニックです。
このテクニックの基本的な考え方は、寝る前に「次に夢を見たとき、私は夢を見ていることを思い出す」というフレーズを繰り返し唱えるというものです。ほかのテクニックを使った被験者のうち明晰夢を見たと報告したのは17%でしたが、MILDを使った被験者の成功率は46%に達していました。
かならずうまくいくとはかぎりませんが、選択肢の中ではこの方法が1番効果的です。
夢の世界に旅立つ前にこのフレーズを繰り返し唱えることで、必ず夢を見ていることを思い出すという強い意志が心のなかにつくりだされます。それが明晰夢を見ることにつながると研究者らは話しています。
さらに、このテクニックを試した被験者らは、ほかのテクニックを試した人たちとは違って、翌日に疲れを感じることはありませんでした。
成功率46%ですので、間違いなく明晰夢が見られるというわけではありませんが、明晰夢を見ようとチャレンジしている人は、試してみる価値はあるでしょう。
Image: Ollyy/Shutterstock.com
Source: Science Alert, APA PsycNET
Emily Price – Lifehacker US[原文]
(訳:伊藤貴之)
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