二日酔いになりやすいお酒となりにくいお酒は何が違うのか?
二日酔いはいやなものです。誰もが避けたいと思うでしょうが、完全に回避するには飲まないしかありません。でもそれは、カクテルをたしなみたい人にとっては、身も蓋もない提案です。
二日酔いの症状は、主に脱水症状によるものなので、お酒が出る大きなパーティの前、最中、あとにできるだけ水を飲むことがすすめられます。しかし、翌日の二日酔いの程度は、飲むお酒の種類によっても左右されるのです。
大学生を対象とした、あるオランダの研究で、色の濃いお酒のほうが、薄いお酒よりも、二日酔いがひどくなる傾向にあることがわかっています。その原因は、原料を発酵させてお酒を造る醸造過程で(水・アルコール以外に)生じるコンジナーという副産物です。コンジナーは、赤ワインやウイスキーなど、色の濃いお酒に独特の風味をもたらす一方、二日酔いが重くなる要因でもあります(日本酒と白ワインはいいということになりますが、醸造酒なのでコンジナーは少なくありません。白ワインは赤ワインよりマシというだけのことです)。
しかし何度もろ過して造るお酒の場合、コンジナーも取り除かれます。したがって、10回のろ過を重ねて作られたウォッカ、スミノフのほうが、4回しかろ過されていない他のウォッカよりも、二日酔いが軽いはずです。また、とても甘いものや、強炭酸とミックスされたカクテルは、二日酔いの症状が出るのが早いので、避けたほうがよいという意見もあります。
現実には、二日酔いを本当に避ける唯一の方法は、飲まないことです。しかし、ウイスキーのショットとウォッカのショットのどちらかを選ぶとすれば、色の薄いお酒にすべきだというのは妥当な考えです。
もう1つ、知っておきたい点があります。上述の研究では、リキュールも、アルコール濃度が高いことが一因で、ワインやビールより二日酔いを起こしやすいことがわかりました。
Image: Cristian Radulescu/Flickr
Source: Oxford Academic
Emily Price – Lifehacker US[原文]
(訳:和田美樹)
元記事を読む
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_