環境問題を訴えるドキュメンタリー『不都合な真実2:放置された地球』圧力を跳ね返すアル・ゴアはまるでロッキー?
2006年に公開され、第79回アカデミー賞で2部門受賞し、ノーベル平和賞を授与されたアル・ゴア元・米副大統領の伝説的ドキュメンタリー『不都合な真実』。その続編である『不都合な真実2:放置された地球』が11月17日(金)より公開となります。
アル・ゴアが環境問題を訴えた前作『不都合な真実』(06年)は、世界中に衝撃を与え、各地で議論や称賛、批判の声が生まれる国際的な社会現象を巻き起こしました。また、第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得し、ゴアはその功労が称えられ、07年には「気候変動による危険に関する情報を世界に提供した」としてノーベル平和賞受賞と数多の映画的成功を収めました。
しかし、一方で、製作のリチャード・バージが「1作目の後にゴアがどれ程ひどく攻撃されたかを知る人は多くない」と明かすように、前作に対し化石燃料関係の産業が真っ向から意見がぶつけてきたといいます。中には科学的事実のアラ探しを意図するものもあったそうで、そのほとんどはゴア個人に向けられたものでした。製作陣は続編を計画する中で、こういった意見に正面から対応すべきか頭を悩ませたといいます。
共同監督のシェンクは、自らの活動が素晴らしい取り組みであると自覚していたゴアの姿を見て「私たちは彼の姿勢について『ロッキー』を意識しながら、話し合い始めた」と、なんとシルヴェスター・スタローンが演じた不朽の名作から打開策の着想を得たことを吐露! さらに、シェンクは「殴られてぼろぼろになった男の映像で映画が始まると、観客は仕返しをするよう応援せずにはいられない。だから本作もゴアに対して容赦なくぶつけられる発言を編集したものから始めた。その後、当時からの成果を見せていく」とその逆境を逆手に取り、共感を呼ぶドラマチックな展開を構築していったのです。
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