ドローンの広告・宣伝に関する業務や代理業務など幅広く手がける株式会社FLIGHTS(フライト)のパイロット 堀内亜弥氏が入社後からドローンを本業として取り組み、いま撮影の第一線で活躍しているのはなぜか。準備、撮影、クライアントへの気遣いについて詳細に伺う。
田口 副業として考えていたドローンを、FLIGHTS入社後から本業として取り組むことになり、最初はどのようなことからはじめたのですか?
堀内 入社して本業でやっていこうと思ったものの、スクールを卒業しただけだったので、技術レベルとしてはまだまだでした。それでもいち早く仕事を受けたかったので、その頃はいつも古河にあるドローン飛行練習場に通っていましたね。
田口 一人でですか?
堀内 そうです、一人で。朝から電車に乗って、その後タクシーに乗り継いで、練習場まで通っていました。練習場に着いたら、DJI CAMP(技能認定試験)のカリキュラムの内容を一通りやっていましたね。特にホバリングや、ATTIモード(GPSやポジションニングカメラからの位置情報を取得しない飛行)での飛行練習をひたすらやっていました。
早朝の練習以外にも、先輩社員のベテランオペレーターの空撮現場に一緒に同行させてもらっていました。
田口 同行するときは、どのような視点で現場を見ているのですか?
堀内 自分が操縦していたらどう撮影するだろう?という視点です。オペレーターの邪魔にならない程度に質問攻めにしていました(笑)今、その動きをしたのはなぜですか。この角度で撮影しなかったのはなぜですか。とか。
田口 実際に現場で見たことを自主練でやることもありましたか?
堀内 はい、やっていましたね。洞窟があり、その間を通り抜けるという撮影があった時に、そういう場所ではGPS機能が途切れてしまいATTIモードになるので、その時に、最速スピードを出すと、普段と比べてどのくらいのブレが出るのだろう?と思って、実戦を踏まえた練習をしていました。
田口 現場に行く前に課題をつぶしておくのは、大事ですね。その熱心な堀内さんを信頼して峠下さんも案件を渡すようになっていったのですか。
峠下 そうですね。かなりの数の現場に同行する中で、堀内自身がこなす案件数も増えていきました。そうしたら徐々に、既存のベテランより、堀内に仕事をお願いしたいという依頼が増えていったのです。
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