待ち時間に”温泉”!? エンタテイメント化する空港の今とは?
夏休みシーズンということで、”空の便”を利用する人も多いこの時期。その際に欠かせない存在”空港”に、昨今大きな変化が起きているようです。
空港は「レジャー施設としてもどんどん充実し、エンタテイメント性が高まってきている」と、本書『最高の空港の歩き方』で述べるのは、空港ファン歴20年あまりだという齊藤成人さん。
いまや飲食店が充実した空港はもちろん、「足湯や銭湯でくつろげる空港、美術館やミュージアムを備えた空港、映画館のある空港、工場見学ができる空港」まで出現するなど、空港のエンタテイメント化が進んでいるのだといいます。
なかでも齊藤さんが”総合アミューズメント施設”だと称するのが、北海道の新千歳空港。新千歳空港は、2011年にターミナルをリニューアルした際、23時間営業で宿泊も可能な”新千歳空港温泉”をオープン。本書によれば、大浴場と露天風呂の他に、サウナ、マッサージ、エステサロンまで備わっているそうです。
「お湯は外から運んでいるとはいえ、ちゃんと源泉から汲んできたナトリウム塩化物泉です。予期せぬ飛行機の遅延や欠航があっても、ゆったりくつろぎながら時間を過ごすことができるようになっています」(本書より)
この新千歳空港以外にも、お風呂や足湯でくつろぐことのできる空港は日本全国にあるそう。たとえば、愛知県にある中部空港の展望風呂”風(フー)の湯”は「飛行機が駐機しているスポットが一望できるのが売りで、朝日や夕日を浴びて飛行機が離発着するのを眺めながら、お風呂につかる」ことができるとのこと。
また、齊藤さん自身もたまに利用するというのは、羽田空港第一ターミナルに2012年にできたカプセルホテルの浴場。宿泊客でなくとも時間単位で利用できるため重宝しているのだそうです。
そして、もう少し気軽に楽しみたいときには足湯を。鹿児島空港や北九州空港、大分空港といった、九州の温泉県にある空港では、十数年前から相次いで足湯施設が常設化。
「鹿児島空港の足湯は『おやっとさぁ』(鹿児島弁で『お疲れさま』の意味)といい、桜島や霧島をイメージした石の山から温泉が注がれます。北九州空港の足湯は3階展望デッキにあり、空港を一望するベストスポット。大分空港では県産ヒノキ材の木桶に、別府温泉のお湯を毎日運んでいます」(本書より)
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