AR時代の始まりを感じます。写真を宙に表示させるアプリ「floatO」
「アプリを作ったのはこれが初めて」というDan Monaghan氏の「Float0」。iOS 11の新しいARツールキットを活用したもので、連続して撮影した写真が宙に浮いているように表示されるというもの。こちらのデモ動画を見るとその不思議な魅力がよく分かります。
今のところ何か実用的な機能に結びついては無いですが、これまでにない体験ですよね。ソーシャル・メディアと組み合わさることで色々な遊びができるのも想像できます。観光名所などで他の人たちが撮影した画像がこんな風にたくさん表示されたら面白いかもしれません。もしくは宝探しみたいなゲームにこのリアルタイムの画像空中ディスプレイを応用しても楽しいのではないでしょうか。
制作者はブログで次のように書いています。
“このデモはまだ始まりに過ぎず、これからもっともっと色んなことができるようになるでしょう。今のところは妙な写真を撮るツールです。動作はスムーズで60fps、150枚の画像による直円錐台がサクッと表示できます。実際に何かをしてくれる「アプリ」という意味では私の最初のアプリ。他の人が使って、このバーチャルな体験に没頭しているのを見るのは素晴らしい気持ちです。動作が止まったり遅れたりすることは普通はありません。夜間のコンディションですら、コントラストの強い色を持つ写真を撮るととても良いものが撮れます。
iPhone8(かiPhone7Sか? )のカメラは間違いなく性能が良くなるはず。それによってこのアプリ機能がさらに面白くなるでしょう。”
まだ一般には公開されていませんが、Dan Monaghan氏のウェブサイトに行くとこの機能を使った面白い写真がたくさん見られます。なんとも使いたくなる世界観ですよ。米ギズモードではこういった画像表示がVRやARと組み合わさって、広告が日常に溢れるディストピア世界を想像したコメントも多いようです。Keiichi Matsuda氏のHyper-Realityを思い出した人が「この世界がやって来るのか…」と冗談のようにコメントしていますが、たしかにAR時代の始まりを感じさせるアプリですよね。
Image & Video: luckybulldozer / Vimeo, Keiichi Matsuda / Vimeo
Source: Dan Monaghan, Keiichi Matsuda,
Rhett Jones – Gizmodo SPLOID[原文]
(塚本 紺)
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