ドローン業界でトップシェアを誇るDJI。その日本法人、DJI JAPAN株式会社(以下、DJI JAPAN)で専任パイロットを務めるのがドローングラファの中村佳晴氏だ。
折りたたみ式の小型ドローンであるMavic Pro、そして今年6月に発売された高性能セルフィードローンのSparkと、DJIはコンシューマーに近いドローンを立て続けにリリースしているが、これはユーザー層を確実に広げている一方、フライトに不慣れなユーザーがドローンを墜落させてしまうリスクもはらんでいる。中村氏はドローンの安全対策についてどのような考えを持っているのか、今回はドローンの安全性についてお話を伺っていきたい。
田口 昨年のMavic Pro、今回のSparkの登場によって、DJIドローンのユーザー層は、これまでドローンに触ったことがない人にも広がったように思えるのですが、実際はどのように感じられていますか?
中村 新しいユーザーはもちろんのこと、大きなドローンだと外に持ち出しにくいと感じていたユーザーに対して、持ち歩ける気軽さをMavic ProやSparkが提供できたと思います。
田口 ただ、YouTubeなどにアップされている動画の中には、非常に危険な飛ばし方をしている方も見受けられます。ドローンに関する安全対策について、中村さんはどのようにお考えでしょうか?
中村 DJIではドローンの安全啓発活動として、アニメーション動画をYouTubeに掲載しています。一般の方にも理解しやすいよう、ちょっとコミカルなアニメになっています。それから、Webサイトに安全ガイドを掲載しています。ぜひ両方とも、ご覧いただきたいです。
安全対策アニメ:飛行前の確認及び飛行環境選択
田口 とてもわかりやすい動画ですね。
中村 ドローンに対して、「危ない」などのネガティブなイメージを抱く方もいらっしゃるのですが、正しく安全に使うことが重要だということを伝えたいですね。例えば自動車や包丁も非常に便利な道具ですが、使い方を誤ると危険です。それと一緒で、正しく安全に使えば、ドローンは私たちの生活を豊かに変えてくれるとても便利なものです。ドローンが活躍できる社会のために、今後もDJIは安全啓発活動を続けていきます。
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