先日、エントリーユーザー向けセルフィーミニドローンのSparkを発売したDJI。その技術と商品力の優位性は非常に高い。そして、その日本法人のDJI JAPAN株式会社(以下、DJI JAPAN)でエースパイロットを務めるのが、今回インタビューする中村佳晴氏だ。DJI JAPANが発表する卓越したドローン空撮映像や、イベントでのデモンストレーションなどでもおなじみであるドローングラファの中村氏。4回連載の1回目となる今回は、DJI JAPANのパイロットの仕事についてお話を伺う。
田口 早速ですが、DJIのパイロットは普段、どのようなお仕事をされているのでしょうか?
中村 大きく分けて3つあります。1つ目はDJI製品のPRをするための映像制作やイベントでのパイロット業務。2つ目はDJI CAMP(技能認定プログラム)のインストラクターなど、ドローンフライトの安全に関わる業務。そして3つ目は、関連団体への説明や資料作成です。
田口 ドローンパイロットはドローンを操縦する仕事が大半なのだと思っていましたが、幅広くいろいろなお仕事をされているのですね。
中村 そうですね。DJI JAPANは現在、社員が120名ほどいるのですが、その中でもパイロットは、ユーザーに最も近い立場だと思っています。ドローンの機体は使ってみないとわからないことも多いので、製品に触って感じたことをフィードバックしています。それから、新型機体や新しいファームウェアの検証なども行っています。
田口 僕は新機種のレビュー記事を書く機会も多いのですが、ドローンはマニュアルやスペック表だけではわからないことも多いし、いろいろな状況で使ってみて初めてわかる不具合もありますよね。
中村 そうなんです。実際にいろいろな場面でフライトさせるのは、重要ですね。ほかにも、国土交通省で指定されている「資料の一部を省略することができる無人航空機」への機体登録調整などもやっていますよ。
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