古くからドローン関連ソリューションを提供し、ドローン専用飛行支援地図サービス「SORAPASS」など、幅広い分野でドローンのサービスを提供するブルーイノベーション株式会社。
新しい技術を開発するだけでなく、国のドローン運用ルール作りやパイロットの育成にも寄与するブルーイノベーションと熊田氏。連載最終回となる今回は、熊田氏が思い描くドローンの未来について詳しく伺う。
ブルーイノベーションが描く「全自動ドローン」が活躍する未来
田口 いろいろとお話を伺ってきましたが、技術開発会社としてブルーイノベーションが目指すビジョンを教えてください。
熊田 時間はかかるでしょうが、全自動ドローンの開発を目指したいと思っています。2020年までにはある程度自動化して、インフラサービスでブルーイノベーションの技術・ソリューションが使われている状況を作りたいですね。
田口 ただそうなると、JDUIAから輩出しているドローンパイロットの資格と、全自動ドローンは相反する存在になりませんか?
熊田 全自動ドローンと言っても、ボタン一つで使えるものではありません。全自動でも知識やノウハウがないとオペレーティングできないと思います。JUIDAでは基礎知識の習得に加えて安全運航管理といった現場での運用やリスクアセスメントを学ぶ課程もありますので、そういった知識やノウハウが全自動ドローンの運用時に役に立つと考えています。
田口 全自動と言っても、使いこなすのはあくまで人間なのですね。
熊田 そうですね。運用時のリスクなどは、実際に飛ばしてみて理解できることも多いと思います。
田口 確かにそうですね。例えば、ドローン周辺で起きる気流が飛行へ及ぼす影響は、実際に飛ばしてみないとわかりません。そういったことを理解した上で、自動飛行のオペレーションをすることが重要ですね。
熊田 自動化と言っても、完全に無人化することは難しいでしょう。やはり、ドローンパイロットやオペレーターは重要な存在です。
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