山形のお取り寄せ。ブラウン色の食材のうまさを認識|ご飯のおともラボ
47都道府県からそれぞれ白飯に合いそうなお取り寄せ食材を独自にチョイスし、さまざまな角度から紹介する「ご飯のおともラボ」第四弾。
今回は、山形県の有名なブランド牛を大胆に使った食材と、日本人なら誰もが大好きな調味料をふんだんに使った食材をご紹介。
尚、フラットな状態でご飯のおともを楽しむため、使用する米は「サトウのごはん 銀シャリ」で統一する。
山形牛 ワーコム牛® 牛そぼろ
「山形」の後に続く言葉を問えば、多くの人がこう答えるだろう、「牛!」と。
今回ご紹介するのは、そんな皆大好き山形牛を大胆に使ったそぼろ。中でも、この商品に使用されているワーコム牛®は、数々の審査会で金賞受賞の実績があり、国から農業の実績が認められて黄綬褒章まで贈られた畜産農家の方が、手塩にかけて育てた極上の山形牛。
もはや、食べる前からおいしさ保証済みと言っても過言ではないだろう。
包み紙を解くと、そこには木箱のような出で立ちのパッケージが。慎重に蓋を開け、ドキドキしながら封を切ってみると、たっぷりの煮汁の中にキリリと粒立ちした美しいそぼろが姿を現した。
匂いだけでも、ビシバシおいしさが伝わってくる。
宝石を扱うかのごとく恐る恐る口に運ぶと、きめ細かいそぼろと甘辛い煮汁が絶妙にマッチしており、仏頂面の私も思わず破顔。茶碗の下にたまった煮汁でご飯をもうひと口頬張りながら、追加でそぼろを投入していく。
「高級品だから節約した方がよいのでは?」という内なる声を制し、たっぷりのそぼろをかけた白米は、口いっぱいにホロホロとした食感が広がる幸せの味。
残業続きの毎日でひと息つきたいときなど、ご褒美に用意しておくと家に帰るのが楽しみになるかもしれない。
しょうゆの実
全日本人の夢(おそらく)、ここに実現。お子さんからお年寄りまで、多くの日本人が愛してやまない調味料・お醤油が、なんと「食べる醤油」として登場した。
中でも、ハナブサ醤油の「しょうゆの実」は『王様のブランチ』や『スッキリ!!』などに取り上げられたほか、『スマステーション』では、ご当地調味料ランキング1位を獲得するほどの大人気商品だ。
このかわいらしいツブツブしたものが、「しょうゆの実」。
原料は、大豆と小麦に麹菌を加えたもので、本来は醤油を作る行程でできる“もろみ”。そのため、当初は広く販売されるものではなかったというが、ハナブサ醤油は「しょうゆの実」としていち早く商品化を決め、醤油とは別に仕込みをすることで独自のおいしさを提供している。
まさに、企業努力の賜物が、この「しょうゆの実」なのだ。
あの大好きな醤油を固形物として口にできるなんて……。その幸せを噛み締めた後に、肝心の「しょうゆの実」を噛みしめると、香り高い醤油の風味に、まるで味噌のような濃厚な味わいに驚く。
迷わず「おかわり」を叫びそうになったところで、はたと気付く。
味の濃い食材は数あれど、濃厚さ一辺倒だとすぐに飽きが来るもの。しかし、この「しょうゆの実」は、濃厚な中にもまろやかさがあるから、食べていて飽きが全くこないのだ。ひとり暮らしの読者諸兄は、米の消費量にだけは気をつけて頂きたい。
今回ご紹介した食材は、「牛そぼろ」と「しょうゆの実」。スクリーンを茶色一色に染めたことは謝罪したいが、やはり茶色い食べ物は絶対的に旨い! そのことが証明された、有意義な研究となった。
Photographed by Kouichi Imai
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