ランニング後のウェイトトレーニングで効果が得られにくい理由

2017.5.11 17:07 更新

読了時間:3分56秒

ランニングは「ウェイトトレーニングの後」にした方が良い理由

ランニング

トレーニングができる日が週に2、3日しか無いと、同じ日にウェイトトレーニングと有酸素運動を両方してしまうかもしれません。それは理想的とは言えませんが、順番としては、ランニングをする前にウェイトトレーニングをした方が最大限の効果を得られます。

それは一体なぜなのでしょうか、その理由を紹介します。

「グリコーゲン」が大きく関係している

YouTuberのPictureFitさんがこのビデオで説明している通り、つまるところは、体内のグリコーゲンが大いに影響しています。グリコーゲンとは、身体がすぐに代謝してエネルギーに変えられるグルコースが体内で保存された形です。

ウェイトトレーニングも有酸素運動もグリコーゲンが必要なので、どちらも筋肉に蓄えられたグリコーゲンが少なすぎると、トレーニングがうまくできなくなります。特にウェイトトレーニングは、グリコーゲンから得られるエネルギーを素早く燃焼させる必要があるので、グリコーゲンの量が少ないと効果が得られなくなります

一方で、有酸素運動はゆっくりじわじわとグリコーゲンを燃焼させるので、グリコーゲンのレベルが低くても体を鍛えることができ、回を重ねるうちにパフォーマンスが向上することさえあります。

有酸素運動は体内で作られる酵素を抑制していた

もう1つ別の要因としては、エクササイズ中に体内で生成される酵素mTORは筋肉増強には必須であり、ウェイトトレーニングをすると体内で生成されます。

しかし、有酸素運動のような軽度な運動により発生する酵素がmTORのシグナル伝達を抑制します。そのため有酸素運動を先にすると、その後で行うウェイトトレーニングにより生成されるmTORの量を減らしてしまう可能性があります。つまり、総合的には、ちょっと損をしてしまうわけです。

エネルギーがあるうちにウェイトトレーニングをするべき

最後に、疲労についても考慮する必要があります。有酸素運動をすると筋肉に疲労が残り、筋力増強の邪魔になりますし、血流中のエネルギーの輸送に影響を及ぼすので心臓にも負荷がかかります

また、有酸素運動で精神的にも疲労するかもしれません。基本的に、ウェイトトレーニングの方が、短時間で体にかかる負荷が大きいので、元気でエネルギーがたっぷりあるときにするのがベストです。

とはいえ、自分の運動管理を維持しやすくなるのなら、どういうやり方をしても構いません。ウェイトトレーニングの前にランニングをする方が好みなら、それでOKです。しかし、できることなら、先にウェイトトレーニングをすると長期的には利点が多くなります。

こういうことを気にしなくてもいいように、ウェイトトレーニングと有酸素運動を同じ日にしないようにするとさらに良いですね。でなければ、同じ日にやるにしても、せめてそれぞれを別の時間に行うと筋肉が回復しやすくなります

Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)

Photo by Shutterstock.

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Lifehacker


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