これまで3回にわたり、ドローンの魅力について西脇氏にさまざま角度からお話を伺ってきた。最終回となる今回は、西脇氏がドローンのエバンジェリストとして今後どんなメッセージを発信していこうと考えているのかを伺っていく。
ドローンのエバンジェリストとして、西脇氏が伝えたいこと
【田口】ドローンのエバンジェリストとして、西脇さんは誰にどのようなメッセージを伝えていきたいと考えていますか?
まだドローンを知らない人たち、知っていても触れたことがない人たちに、ドローンを知ってもらい、手にしてもらい、そして笑顔になってもらいたいと思っています。そういった意味では、最大のターゲットは若い人たちですね。
【田口】そこは課題ですよね。今ドローンを飛ばしている人たちは、圧倒的にオジサンが多いので。僕はドローン操縦士スクールの講師もやらせていただいていますが、いいか悪いかは別として、受講生の90%はオジサンです(笑)。
若い人や女性にアプローチしたいですね。例えば、彼氏と彼女が一緒に旅行に行ってドローンで記念撮影してもいいじゃないですか。でも、いまだに観光地で撮影しているのはオジサンばかりです。
【田口】若い人がドローンを気軽に使うようになれば、日本のドローン市場も広がりますね。
ドローンはハンディキャップを越える力も持っています。例えばカーレースをする場合、レーサーには身体能力が必要です。でもドローンレースなら、車椅子で生活している方や、体力のない高齢者の方でも参加できます。こんなに公平なレースって、今までなかったのではないでしょうか。
【田口】そう言えば先日、スクールの受講生に73歳の方がいらっしゃいました。そういった高齢者の方もドローンを手にすることで新しい世界を見たり体験したりすることができます。
そうなんです。映像を仕事にしている方などはドローンに触れる機会を得やすいのですが、そうではない人のほうが多いです。私はそういった、なかなかきっかけがない方々がドローンに興味を持つ「とっかかり」を作りたいと思っています。
【田口】西脇さんは、ドローンの魅力を発信することで、どんな社会にしたいと考えているんですか?
今、ドローンを見る人たちの顔は、険しいことが多いと感じています。ドローンを見かけると、あまりドローンのことに詳しくない人から「危ないものだ」と言われることがありますよね。でも、ドローンは社会に貢献できて、楽しい映像記録を残せるポジティブな存在でもあります。みんなが笑顔でドローンを見上げてくれる世界が来てくれるといいなと思います。
子どもがR/Cカーをやっていると、みんなそれを笑顔で見ていますよね。ドローンもそんな、安心して笑顔で見守ってもらえる存在になればいいなと思います。
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