Windows 10の大型アップデートでEdgeも進化、Flashはさらに終息へ…
さようなら、Flash!
マイクロソフトは、正式リリースからWindows 10が1周年を迎える今夏のタイミングで、大型アップデートとなる「Anniversary Update」の配信を計画しています。気になるその内容ですけど、すでに明らかにされていたLinuxのサポート拡大に加えて、このほど「Microsoft Edge」ブラウザの新機能についての発表も行なわれました。
Anniversary Updateをインストールすると、これまでFlashに標準対応していたMicrosoft Edgeが、主要なFlashコンテンツ以外をデフォルトでブロック。ユーザーがクリック操作しない限りは、勝手にFlash広告などが再生されることはなくなります。まずはメインコンテンツ以外でのFlashの標準ブロックが導入される形ですが、将来的にはメインページに表示されるFlashコンテンツのコントロール機能も実装されていく方針まで打ち出されています。
これまで何十年もの間、ブラウザでのリッチコンテンツやアニメーションにFlashの存在は欠かせないものだった。だがいまはHTML5が登場した。最新のブラウザでは、マイクロソフト、アドビ、グーグル、アップル、モジラなどが策定を進めるWeb標準によって、よりパフォーマンスとセキュリティの向上を図りつつ、Flashコンテンツを超えるユーザーエクスペリエンスが実現している。
最新のWeb標準への移行は、ユーザーにとっても開発者にとっても有益なものだ。Web標準に準拠したサイトは、メモリやCPUへの負荷を抑えつつ、バッテリー消費を落として、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。開発者も、Flashが利用できないモバイルデバイスを含む、あらゆるデバイスとブラウザの壁を越えて動作するサイトの構築が可能となる。
マイクロソフトは、このような声明を出し、新しいMicrosoft EdgeでFlashをブロックする今回の方針の発表を行なっていますよ。すでに競合するブラウザのChrome、Firefox、Safariでは、いずれもFlashコンテンツやプラグインをデフォルトで停止するような機能を導入済みです。遅ればせながら、Microsoft Edgeも、この流れに乗ってきた形ですよね。これでついにFlashの完全終了が着々と近づいてきたことにもなるでしょうか…。
Image by RoSonic / Shutterstock.com
source: Microsoft
Jamie Condliffe – Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)
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