VRでメタボをすっきり解消

2017.2.10 12:05 更新

読了時間:13分16秒

これまで何度もブーストマガジンでお伝えしてきたVRの話題。2017年、その勢いはさらに加速している。しかし、筆者自身はと言うとVRをほとんど体験したことがない。せいぜい「ハコスコ」でのVR体験くらい。

VRは賃貸物件の内覧や、素晴らしい景色の映像など、利用方法はたくさんあるものの、やはりいまその魅力を牽引しているのはゲームの分野だろう。どうせならVRゲームを体験したいと思っている筆者に耳寄りな情報が飛び込んできた。

なんと、筆者の生活圏内である渋谷に、気軽にVR体験をできる施設ができたのだ。その名も「VR PARK TOKYO」。
これはもう行くしかない!と職場のE氏とS氏と連れ立って、VR PARK TOKYOへと足を運ぶことにした。今回は、その模様をお届けしたいと思う。

 

VR PARK TOKYOってどんなとこ?

この施設は昨年末、渋谷に新規オープンしたVR専用のエンターテインメント施設だ。ゲームセンターで有名なアドアーズが運営している。

ワンフロアがマルっとVR専用のフロアになっており、現在、6つのVRアトラクションが体験できる。フロアは1日全10回の入れ替え制となっており、入場すると70分間に渡ってVRアトラクションを楽しめる、という寸法だ。
※2017年2月8日からは新しい時間枠になっており、全9回、80分間となったようだ。

料金は、当日入場は3,300円。基本的には事前予約制で、その場合は一人2,900円だ。お得だし、確実に入れるので予約して行こう。筆者らは仕事にかこつけて平日に行ったが、週末はメチャクチャ混むらしい。

VRゲームの紹介動画はこんな感じだ。

うーむ、期待が高まる…これは楽しみだ。

 

VR PARK TOKYOに行ってみた

さて、とある平日、筆者ら3人はVR PARK TOKYOへと向かった。今回は14時10分からの枠。もちろん事前予約済みだ。

井の頭通り沿いの交番から少し進んだ先にある、アドアーズのゲームセンター、その4階が目的地だ。

エレベーターに乗り込み、4階へ…ドアが開くとそこには!!!

エレベーターでは直接4階には行けませんでした…指示どおりエレベーターを3階で降り、階段で受付へ向かう。

受付では、ゴーグルが汚れないように使うガーゼと入室用のパスを受け取る。

まず目についたのはグリーンバックの小型スタジオのようなもの。映画などの撮影風景でよく見るあれだ。

紹介動画にも出ていたが、ここで架空の敵と戦うわけか…

うーん、はたから見ているとなんともシュールな光景だ。

まだ、開始時間よりも早かったので、ウロウロしていると、こんなものを発見。

これは2月から追加されるというバンジージャンプを体験できるVRアトラクションだ。
正直これはかなりやってみたかったのだが…残念ながらまだオープンしていないようだ。

キョロキョロと辺りを見回しながら待っていると徐々に人が増えてきた。やはり若い人が中心だが、同年代、同年代くらいの夫婦、家族連れも何組かいた。おじさん仲間がいるのはやはり心強い。おじさんだってVRがしたいのだ。

 

いよいよ入場、VRアトラクションの実力はいかに?

しばらくすると、スタッフの方が前に来て、これから入場となる旨をアナウンス。と同時に簡単な遊び方のレクチャーを受ける。まあ、先ほど渡されたゴーグル用のガーゼの使い方や、どんな施設なのか、という簡単なことだが、一つ重要なことを言っていたので、ここでも強調しておきたい。

 

酔ったら両手をあげて、意思表示を!

 

年齢を重ねると三半規管が弱ってくる。酔った自分を認めたくないこともあるだろうが、思わぬ怪我にもつながるので、きちんと意思表示をしよう!
筆者もちょっとだけ不安だ…

なにはともあれ入場。筆者のグループはまずは野球のVRアトラクション「対戦!ハチャメチャスタジアムVR」を体験することに。これは簡単に言えば、リアル野球盤ゲームのVR版。ピッチャー役が球種を選び、VRゴーグルをつけたバッターがそれを打つ。所定の位置に飛ぶかホームランを打つとランナーが進み、点数が入る。ちなみに7回裏からピッチャー側5点リードからスタートする。今回は筆者がピッチャー、E氏がバッターをすることに。

バッターボックスに立つE氏

ピッチャー側はこんな感じで球種を選ぶ

ホームランを打たれたところ

ピッチャー側の球種は実に多様。超ストレートな豪速球や、スローボールなどの現実的なものから、ラグビーボールにスイカ、そして野球盤ではおなじみの「消える魔球」もあった。

バッターボックスに立ったE氏によると、スイカが面白かったらしい。E氏はきちんとミートさせていたが、そこはスイカ。粉々に砕け散ってアウトに…

そのスイカの飛沫が目の前に飛んできて面白かったのだとか(笑)

結局試合は、E氏に計6点を取られたものの、筆者が2点を奪い返し(ピッチャー側のルーレットによるもの)、辛くも勝利を収めた。架空のバットを振り続けたE氏は試合終了後には汗だくだった。

あまりにも汗をかいているのでいったん休憩、フリードリンクコーナーに。VRは通常のゲームとは異なり、体を動かすのでフリードリンクはありがたい。

E氏の体力回復を待って、次に向かったのは「ソロモンカーペットVR」という魔法の絨毯に乗るアトラクションだ。これは筆者が体験することに。

前の人のプレイを見ていると、どうやらVRの映像に合わせて、カーペットを模した台が動くようだ。一見したところ台の動きはたいしたことはなさそうな感じに見えた。しかしスタッフの人が「揺れますので立っているのが辛くなったらしゃがんでください」と言った。「この程度でなにを大げさな…」と、思っていました。そう、乗るまでは。

実際にゴーグルをはめて、空を飛ぶ映像を見せられると、連動して足元が少し動くだけで大きく揺れたような気分になる。いやはや、人間の三半規管ってやつはこうも視覚の影響が大きいものなのか…転びはしないまでも、軽くつんのめってしまった。

ゲームはというと、カーペットで空を飛びながら迫りくるモンスターを魔法の杖で撃退するというシューティングもの。攻撃より魔法の絨毯を体験することに重きを置いて作られているように感じた。そしてその狙い通り、見事にうろたえ、驚かせてもらった。

と、ここにきて時計を見ると、なんと残り時間はあとわずか…。各ゲームの所要時間10分ほどに加えて、順番待ちなどもあるため、意外とすぐに時間が経ってしまうようだ。遊びにいくときは、やってみたいゲームの優先順位をあらかじめ決めておくことをオススメしたい。

 

最後はグリーンバックの前で大立ち回り!

これだけは絶対外せない、と最後に選んだのは、迫りくるモンスターを剣で退治する「サークル オブ セイバーズ ビギナーズ」だ。待ち時間に見た、あのグリーンバックのスタジオのゲームだ。

なかなか人気らしく、お客さんがけっこう並んでいるがギリギリ滑り込めた。

前の人のプレイを見ていると、敵を所定の数倒すステージとデカいボスを倒すステージがあるようだ。また、武器は両手に剣、もしくは剣と盾の2種類が選べる。剣を持って体を動かすなんて、いったいいつぶりだろうか…チャンバラでアツくなっていた小学生のころを思い出す。

説明を受ける筆者。ゴーグル内の映像は右側のモニターにも映し出される

自分の番がやってきて、ゴーグルを装着。武器を選ぶ段になった。筆者は迷わず両手に剣を選択した。だって両手に剣なんてカッコいいじゃないか!ちなみにガードは剣をクロスさせるらしい。これもまたカッコいい…(笑)

気分はモンハンの双剣である。

理想の筆者

現実の筆者

やってみると、これが難しい。自分の足元に魔法陣があるのだが、それを出ては行けないらしい。つまり敵を迎え撃てないのだ。そして、剣の射程をつかむのが難しい。何度空振りをしたことか…敵の数が多くなってくると後ろを取られたりもする。これはVRならではだが、プレイしている身からするとかなり腹が立つ…

結局、奮戦したもののボスを迎える前に力尽きてしまった。おとなしく盾を持っておくべきだったか…

プレイが終わった筆者を迎えてくれた2人はなぜか半笑い…

 

「いやーかっこよかったよ(笑)」(E氏)

「残念でしたね(苦笑)」(S氏)

 

まあ、現実の姿を見てればそうなるよね。自分では気づかなかったがなかなかハッスルしていたようだ。その模様がこちらだ。

なんとも情けない立ち回り姿。これをカッコイイ女性がやるとこうなる。

うーん、すごくキレがいい…筆者も奮戦したと思ったのだが、身体の動かし方が全然違う。やはり、これくらいやりきらないとダメなんだなぁ、と実感。

今度はこれくらいド派手な動きでオーディエンスを熱狂させたいものだ。

こうして、あっという間に70分間は過ぎていった。

 

まとめ

VRを70分に渡って体験してみた感想はもちろん、「面白い!」である。

特に剣を振り回すのは爽快感が抜群だった。行く前は、プレイしている姿を周りの人に見られるのが恥ずかしいのではないか、と気になっていたのだが、やってみると、周りの人も同じように遊びに来ているので気にならなかった。というか、VRゴーグルをしてしまうと現実が気にならなくなる。それほどの没入感が確かにあった。

ただ、ここに一人で行くのは40代の筆者にはやはり厳しい。半笑いで迎えるようなヤツでも、いてくれるだけで心強い。友達や家族と行くことをオススメする。

この記事を読んでも、恥ずかしさや体力的にいい大人がなかなかできないと感じている人も多いだろう。しかしそのいい大人がしっかりハマるだけの魅力はじゅうぶんにある。たまには童心に返って、昔憧れたヒーローのごとく敵をバッサバッサとやっつけてみてはいかがだろうか。正直かなりストレス解消になる。

もちろん子どもも、こういうのは大好きだ。残念ながら13歳未満の児童は入場できてもプレイはできないらしい。中学生以上の子どもがいる人はぜひ一緒に行ってみてほしい。いつもと違って自分たちと同じ土俵で楽しむパパの姿は、たぶん子供にとってうれしい驚きとなるだろう。

ちなみに、バットを振り続けたE氏は筋肉痛になってしまったらしい。筆者も肩が少し痛い…運動不足の解消にももってこいなので、ぜひ体験してみてほしい。

■VR PARK TOKYOのサイトはこちらから

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