充電永久不要。体温で発電するスマートウォッチ【2017年注目のライフハックツール】
ガジェットやウェブサービスなど、便利なツールを紹介するライフハッカー[日本版]おなじみの連載「今日のライフハックツール」。年末年始の特別版として、2017年にとりわけ注目しているツールをご紹介します。
現在、市場に出回っている大半のスマートウォッチ最大の欠点といえば、充電が長くもたないというところでしょう。うっかり充電を切らせてしまうと、時刻の確認すらできないただの「変わったブレスレット」になってしまうのです。
しかし、そんな充電のわずらわしさから完全に解放されるスマートウォッチが、2017年7月にリリース予定となっています。
体温で発電
『MATRIX PowerWatch』は、ゼーベック効果を利用して、体温と外気温の差から電力を得ることができるスマートウォッチです。
腕につけているだけで常に発電し続けることができるため、自動巻き時計のデジタル版とも言えます。これによって、電源をメンテナンスする必要が皆無という、電池式のアナログ時計すらかなわない領域に到達しているのです。
極低電力仕様のディスプレイ
スマートウォッチで最も電力を消費する部品は液晶画面ですが、これに「メモリ液晶ディスプレイ」を採用しているため、低電圧でも長時間駆動できるものとなっています。モノクロ画面で低電力と言えば、「電子ペーパー」を思い浮かべるところです。が、表示したままの状態を維持することについては、極小電力で済む電子ペーパーには劣るものの、書き換え時の電力消費量に大きく差があるため、こまめに表示を切り替える腕時計に使うならメモリ液晶の方が有利ということです。
搭載されている機能
消費カロリー量の計測を始め、歩数計(ランニング検出可)、発電量計を搭載し、専用アプリはiOSの「HealthKit」やAndroidの「Google Fit」と連動させることもできます。ただし、現状では心拍数計を内蔵しておらず、これは将来的にバンド部分に搭載する計画とのこと。
また防水仕様なので、スイミングでの使用もできるようです。水の中にいる間は表面体温が下がるために発電が難しくなるのですが、内蔵電池で対応できるということです。
ただしバイブレーション機能を内蔵していないこともあり、スマートフォンからの通知を受ける仕様にはなっていません。したがってこれは、ジャンル的には「フィットネストラッカー」の1種と言うべきでしょうか。
外観
ボディはジュラルミン製で、少し大きめで厚みもありますが、従来型腕時計と比べてもデザインはよく仕上がっているという印象でしょう。
ウォッチフェイスは数パターンが用意されており、TPOにあわせて変更することも可能です。
『MATRIX PowerWatch』は、クラウドファンディングサイトIndiegogo発のプロダクト。すでに目標金額を大幅に上回る投資額を達成しており、2017年の秋頃に販売される予定です。
久々に、製品版の完成が待ち遠しいガジェットが登場してきたと、個人的にはとても楽しみにしています。少しでも早く手に入れたいという人は、投資しておきましょう。最低投資額は5ドルからとなっています。
MATRIX PowerWatch/INDIEGOGO
Image via Indiegogo.
(田中宏和)
元記事を読む
関連記事
【ついに】Googleスマートウォッチ |
iPhone対応のSamsungウォッチ |
【進化しまくるApple Watch】睡眠トラッキング機能搭載のうわさ |
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_