【ドローンキーパーソンインタビューVol.7前編】ドローンに感じた新しい市場への可能性。DJI正規代理店 若手社長の視点
はじめに
ドローンを楽しんでいる方であれば、セキドという会社名を一度は聞いたことがあるかもしれない。筆者がドローンに触れるようになったのはこの数年だが、その当時は、DJIの正規代理店と言えばセキドしかなく、DJIのドローンを購入していない時期でもセキドという会社名は知っていた。 今回のインタビューは、そのセキドの代表取締役である大下貴之氏にお話をお伺いする。ドローンの市場が日本にまだほとんどなかったころに、なぜDJI製品を取り扱うことになったのか?また、ドローンが「空の産業革命」と言われるようになった現在、日本最初のDJI正規代理店であるセキドはどのような取り組みをしていて、今後はどのような方向に向かうのか。お聞きしたいことがたくさんある。
自動車ディーラーからドローンの販売へ
【田口】早速ですが、大下さんはセキドに入社される前は何をされていたのでしょうか。
広島のディーラーで輸入車の新車販売の営業をしていました。
【田口】ええ!?かなり意外でした(笑)。それは何年前のお話ですか?
2006年〜2008年くらいなので9年前くらいでしょうか。その頃はまだ26〜27歳でした。
【田口】輸入車販売の営業からセキドに転職されたということですか?
そうですね。セキドから「手伝ってほしい」と声をかけてもらいまして。その頃からセキドではラジコンヘリコプターを扱っており、輸入車販売の世界とは違う世界があるかな…と思い、この世界に飛び込みました。
【田口】その頃のセキドでは、どのような商品を扱っていたのですか?
主に、海外製の小型ラジコンヘリコプターやラジコン用のESCやサーボモーター、ラジコン用のバッテリーなどの輸入卸をしておりました。
【田口】そうなんですね。セキドはもともとそういったラジコン製品を輸入するビジネスをしていたのですか?
いえ、もともとは海外で建築デザインやアパレルなどを取り扱う会社がありまして、そちらが本業でした。
【田口】そうだったのですか。そこからラジコンヘリコプターの輸入販売につながっていくとは、想像できない展開ですね。
確かに今では想像できないですね。しかし、ラジコンヘリコプターを取り扱う事がきっかけになり、ラジコンの製造工場からたくさんお声がけをいただきました。今でも、HOBBYWINGやSAVOXという世界トップシェアのラジコンパーツの日本総代理店として、全国のホビーショップ様とお取引させていただいております。
DJIとの出会い〜高額なフライトコントローラーからドローンへ
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