3月26日(土)幕張メッセで開催されたドローンインパクトチャレンジを観戦してきた。筆者の私はドローン初心者であり、ニュースでドローン関連の話題が多くなっているな…と感じていた程度である。初めて観戦してみた生の感想をブーストマガジン読者に届けたい。
ドローンインパクトチャレンジは、ジャパンドローン2016(2016年3月24日~26日)で行われたレースイベントである。ジャパンドローン2016は、約120社が出展しており、ドローンビジネスの盛り上がりを伺える。最初に私が幕張メッセの会場に足を踏み入れた時の感想は、子供連れの親子が多いな!という印象。お父さんと子供が一緒に観て、触れて楽しむという世代を超えたイベントであった。
その中でも特に注目を集めたのが最終日に行われたレースイベント、ドローンインパクトチャレンジである。
まずはレギュラークラスでドローン飛行を観戦
最初に行われた競技がレギュラークラスで、市販のドローンや自作機をお持ちの方なら誰でも参加できるレースだ。約20名の選手が参加し、3分間でレース会場を何周できるかという飛行距離を争う。
レギュラークラスは、誰でも参加可能なため、比較的和やかな雰囲気。
選手がレース会場の真ん中や隅など、自身が操作しやすい位置に立って、ドローンを目視しながら操作するというもの。
少しわかりづらいが、写真中央部分(少し左側)で光っている物体がドローン。
レギュラークラスと言えども、なかなかのスピードのため、撮影には一苦労。実際に飛行しているドローンをキレイに写真に収めるのは難しいと感じるくらいの速さ。
ドローンの上に人型のオブジェを載せたものも。順調に飛行していたもののレース終盤にバーにぶつかり、オブジェが木っ端みじんに。それでも観客は大喜びで選手に大きな拍手が贈られていた。
空撮用のDJI Phantom 3も出場。スピードはそれほど速くないものの抜群の安定感だった。
マスタークラスのレースへ突入!
そして、いよいよマスタークラスのレース。マスタークラスは、ドローン搭載のカメラからの映像をリアルタイムに受信。その映像だけでドローンを操縦することからFPV(First Person View)レースと呼ばれる。
FPVレースを行うには、アマチュア無線従事者資格者と5.6GHz帯のATVの無線局開局が必要。ルールは、コースを5周周回し、そのタイムを競うというもの。ここから選手・観客の緊張感が一気に高まっていく。
予選では21人の選手が出場。タイムの上位9人が準決勝にコマを進むことができる。安全のため選手は、レースコース外から操作している。
マスタークラスのレースは、速いの一言。もうカメラ撮影不可能なレベル。これは奇跡的に撮れた1枚だ。
上位9名による準決勝は、3名ずつに別れて、同時にスタートする。ここからは、静止画ではなく動画の方がよりリアルに伝わるだろう。
決勝戦は下馬評通りの3選手の争い!優勝の行方は…
そして、決勝に進出したのは、岡 聖章選手、音田 哲男選手、高梨 智樹選手の3名。岡選手は日本のドローンレーストップに君臨するカリスマ。予選でもトップタイムで通過している。音田選手は、レギュラークラスにも出場しており、優勝を飾った人物。高梨選手は、今年ドバイで行われた世界大会にも出場している若干17歳の天才。
この3選手によって行われたレースは手に汗握る接戦だった。
ブーンブーンと勢いよく飛び立つ3選手のドローン。こんな言い方をしてしまっては失礼だが、他選手とは次元が違った3選手のレースである。静止画での撮影不可能と言った私の言葉を、読者の皆さんは理解してくれただろう。
優勝したのは岡選手。抜群の安定感と早さで他選手を最後まで寄せ付けなかった。観客からは、「すげー」という声とどよめきで締めくくった決勝レース。
最後の最後まで観客を楽しませてくれた選手に拍手喝采が贈られた。
ドローン初心者の私が観戦してみて感じたのは、ドローンレースの盛り上がりだ。大人だけでなく、子供も夢中にさせてくれるドローン。アラフォーの私達世代が子供の頃にラジコンに熱中していたように、今の子供達はドローンに夢中になるのだろう。
これほどまでに多くの観客を集め、人の心を魅了するドローン。今年は各地でドローンレースが開催予定だ。今後の進化に目が離せない。
http://dichallenge.org/
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