ダラダラ会議を終わらせた、ザッカーバーグの2つの会議効率化戦略
Inc.:ビジネスの世界で一番よく聞く不満は、会議に無駄に時間がかかることでしょう。最先端のテック系企業も例外ではありません。
多くの企業と同じように、Facebookでも膨れ上がった会議の時間を減らすのに苦慮し、会議室で過ごす時間は最小限にするようにしています。Q&Aサイト「Quora」に載っていた、FacebookのCOOシェリル・サンドバーグの、短いながらも興味深い回答を読めば、無駄な会議時間を減らす方法がわかります。
回答の中で、質問者の「シェリル・サンドバーグは1日の計画をどのように立てているのか?」という質問にも答えています。Facebookの役員であり、『LEAN IN : 女性、仕事、リーダーへの意欲』の著者でもあるサンドバーグは、時間管理の方法を少しだけ紹介しています。彼女が、子供と一緒に夕食を食べるために17時半に退社しているという事実や、上司の会議に対する姿勢から学んだことなども含まれています。
サンドバーグは、それ以外にも「マーク・ザッカーバーグは、会議はスリム化でき、社員の時間はもっと節約できるとわかっており、マークは今年、Facebook社の会議の効率を上げるために本当に良い仕事をしました」と述べています。一体どのように会議を効率化したのでしょう?
今回は、マーク・ザッカーバーグの会議効率化戦略をご紹介します。
会議を効率化するザッカーバーグの戦略
サンドバーグは、ザッカーバーグのやり方を「2つのパワフル常識戦略」と呼んでいます。
1つ目は、ザッカーバーグは社員に資料を事前に送るように言っているので、会議の時間は純粋に議論をするために使えます。2つ目は、席に着いた時点で、決断をするのか、議論をするのか、会議の目的を明らかにします。
ザッカーバーグのやっていることは、特に目新しいことではありません。しかし、彼の会議戦略は専門家にも認められています。「Do.com」のCEOジェイソン・シャーは、会議をより効率良くするTIPSリストに、このアイデアを入れています。
会議には、「この会議でこれを決めなければならない」や「Xについて話し合うためにここにいる」など、それぞれに目的があるはずです。いわゆる”営業会議”というような漠然とした目的の会議は意味がありません。あなたが会議を招集する立場なら、参加者が考えるための重要な質問を事前に用意しなければなりません。AmazonのCEOジェフ・ベゾスは、すべての会議の前に自分の考えをまとめたメモを何枚も書いておくように、部下に命じています。
このような会議はダラダラ進まない戦略は、実際に効果を発揮しており、多くの著名なCEOたちに支持されていますが、すべての人が取り入れているわけではありません。いまだにほとんどの経営者やリーダーは、これから何を話し合うのか、具体的に何を決めなければならないのか、まったく手がかりのないような会議を続けています。心当たりがあるようなら、会議を効率化する戦略を使ってみてはいかがでしょうか。
2 Tricks Mark Zuckerberg Uses to Make Meetings Much More Efficient|Inc.
Jessica Stillman(訳:的野裕子)
Photo by Robert Scoble/Flickr (CC BY 2.0, resized and brightened from original).
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_