転職は優良なベンチャーキャピタルからの投資先を狙おう
闇雲に転職先を探すのは止めよう
無数にある企業の中から、自分がやりたい仕事ができて、かつ将来性のある企業を見極めるのは至難の技です。だからといって「入ってみなければわからない!」とギャンブル的な転職をすれば、キャリアを無駄遣いしてしまう危険があります。
そこでオススメしたいのが、優良ベンチャーキャピタルが投資している企業に狙いをつける方法です。ここでは日本のベンチャーキャピタルから6社を選び、その特徴を解説しています。ぜひ転職先のガイド役として信頼できるベンチャーキャピタルを見つけてください。
プロの投資家の読みを信じてみる
大企業や中堅企業に転職するのであれば様々な手段で企業の情報を手に入れることができますが、スタートアップを始めとするベンチャー企業はそうもいきません。そこで目安となるのがベンチャーキャピタル(以下、VC)の投資先です。VCは投資家たちから集めた資金を、主にスタートアップに投資して収益を得るビジネスです。
彼らは企業の体質やビジネスモデルから収益性や将来性を見極めるプロなのです。したがってVCが「ここは投資するべき企業だ」と判断したベンチャーは、その先成長する可能性が高いというわけ。
以下では日本の代表的なVCを6社紹介しています。闇雲に転職先を探しても見つからないのなら、これらのVCの読みを信じてみる価値は十分にあります。
・IVP(Infinity Venture Partners)
アジアやアメリカなど世界中の企業に積極的に投資を行っている、日本を代表するVC。日本ではシステム・ゲーム開発ベンチャーとして成長している「ワンオブゼム」や、クラウド会計ソフトの「freee」、乳幼児向けの知育アプリや幼児向けIT教育プログラムサービスを展開している「スマートエデュケーション」に投資しています。
同社の特徴は投資決定までの時間が短く、「ココだ!」と思った時は一気に畳み掛ける思い切りの良さです。freee代表取締役・佐々木大輔さんがIVPと組もうと決めたのも、投資決定プロセスの圧倒的なスピード感に感動したからなのだとか。まさに「今」1番アツいベンチャーを見つけたいなら、IVPの投資先に注目すべきでしょう。
・グリーベンチャーズ
RettyやKAIZEN platform Incなどのスタートアップへの投資を手がけてきたVCです。現在の日本では「1回投資したら終わり」という考えを持っているVCが多いなか、グリーベンチャーズは「苦しい時期でも、しっかりと次の戦略。計画を練ってフォローする」というフォロー投資スタイルを採用しています。
パートナーを務める堤達生さん曰く、投資先を見極める時の基準は「社会的な課題を解決するために、行動できる企業かどうか」。ビジネスモデルに派手さはなくても、社会の課題に直接アプローチできる企業を探しているのであれば、グリーベンチャーズの投資先のフォローをおすすめします。
・WiL
「起業をブームから文化にしたい」という想いから、大手ベンチャーキャピタルのDCM本社パートナーも務める伊佐山元さんらが立ち上げたVC。これまで名刺印刷の「ラクスル」や、飲食店・レストラン予約システムの「トレタ」、ソーシャルゲームやスマートフォンサービスの「トライフォート」などに投資を行ってきました。
グローバル規模でのイノベーションが起こせる企業に着目し、数百億円規模の巨大な資本を使って投資をするため、投資先の企業に転職すれば世界レベルの仕事ができる可能性大です。
・グロービス・キャピタル・パートナーズ
「Creema」や「nanapi」「お金のデザイン」「PIXTA」など数々の話題性抜群のスタートアップに投資しているVC。投資数・投資額も1億円以上と大きく、日本を代表するVCの1つです。
また企業の成長段階に応じて「ベンチャーキャピタル投資」「グロースキャピタル投資」と投資スタイルを分けており、比較的規模の大きな企業に対しても投資・各種経営支援を実施しています。そのためグロービス・キャピタル・パートナーズの投資先に注目すれば、より幅広い優良企業探しに役立つはずです。
・産業革新機構
政府出資2,860億円、民間出資140.1億円、政府保証枠1兆8,000億円という圧倒的な規模を持つ政府系のVCです。「次世代産業・新興企業の育成と蓄積」「既存企業の核心を通じた次世代産業の成長」という2つの視点から、その投資案件がいかに社会にインパクトを与えるかを基準に投資先を決定しています。
これまでの投資先には鯖江産メガネの通販を実現した「オーマイグラス」や、クライド名刺管理サービスを提供する「Sansan」などがあります。他のVCよりも多様な企業に投資しているほか、長期的な視点から投資する方針のため、比較的堅実な企業を見つけることができるでしょう。
・Femto Startup LLP / Femto Growth Capital LLP
VCである磯崎哲也事務所を運営し、現カブドットコム証券設立時に、事業計画の策定やファンドレイジングを担当した磯崎哲也さんが、新生銀行の子会社・新生企業投資株式会社と設立したVC。シード期からアーリー期の企業を中心に、1社あたり1億円以上(実績で平均1.5億円程度)の投資を行っているほか、各種経営サポートにも力を入れています。
これまでの投資先は様々な分野のクリエイターが寄稿するデジタルメディア「cakes」を運営する「ピースオブケイク」や、リアルタイムのウェブ接客を可能にするプラットフォームを提供する「プレイド」など。黎明期にある「伸びる」ベンチャーを探したい人は、こちらのVCの投資先をチェックしてみましょう。
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