Inc.:ビジネスに失敗したりベンチャーが成功路線から外れてしまった人もいるでしょう。第2のスティーブ・ジョブスになるはずが、全てが悪い方向に転んでしまった人もいるかもしれません。理由は何であれ、想像だにしなかったどん底まで落ち込んでしまった人にお伝えしたいことを書きます。
自分でその状況を打開しようとする限り、失敗は人生の致命傷にはなりませんし、どん底状態が永久に続くわけではありません。どん底まで落ち込むと次の9つの教訓を得られます。
1.もしかしたら、客観的に自分をとらえられていなかったかもしれません。落ち込んでいるときは、今までにないほど自分と向きあわざるを得なくなります。心が折れて気持ちが弱っているときこそ、自分の弱さを掘り下げていけます。それはやがて立ち直る強さにつながるでしょう。何かを失って自分の不完全さに悩むときこそ、人間とは弱く不完全な存在であり、そういう意味で自分がいかに人間的であるかに気づきます。
2.成功につながる踏み石と障害になるつまずきの石の違いは、同じ石でもそれをどう使うかにかかっています。どん底まで落ち込んだら、犯してしまった失敗を克服して二度と再び繰り返すことなく、失敗、苦しみ、過ち、弱点というあらゆるつまずきの石を成功へとつながる踏み石に変えてしまうチャンスです。
3.手に入れたいと思っていたことは実は自分には必要ではないのかもしれません。どん底に落ち込んでから数か月あるいは数年たってみると、辛い状況が新しい方向に導いてくれているはずです。そんな活路があることはそれまで思ってもみなかったかもしれません。
4.打ちのめされた後は一回り大きくなれます。失ったもののことは忘れて、まだあるものを大切にすることを学んだとき、新しいエネルギーとそれまでより高いスタンダードで未来にアプローチできるようになります。自分の弱さを知ったので強くなれるのです。恐れを体験したので恐れなくなれるのです。失敗を体験したからこそ賢くなれるのです。
5.すべてを失ってしまうと、いっそどんなことも自由にできます。偉業は力ではなく粘り強さがあってこそ成されるのです。欲しいものは追いかけないと決して手に入りません。求めない限り、答えは必ずNOであり、すべてを無くした後は、前進しないといつまでも失敗したところに留まることになります。
6.状況をこれ以上変えられないときは、自分を変えることに挑戦すべきです。八方ふさがりだと感じたら、何か新しいことを学ぶようにしてみましょう。これから手に入れられる最も価値のある資産は自分の頭とそれに詰め込むものです。人生が厳しさを増し手に負えない状況になったら、自分がさらに強くなるしかありません。
7.どこかの時点で状況は改善の方向をたどるのみです。空を飛べないなら走りましょう。走れないなら歩きましょう。歩けないなら這ってでも進みましょう。どんなやり方でもいいので前進あるのみです。どんな嵐も難題も不運も永久には続きません。自分の周りで何一つ変化しているものが無いと感じていても、前に踏み出す一歩一歩は確実に状況の改善に向かっています。
8.うまく行っているときはいろいろな人に出会いますが、どん底にあるときはそういう人たちの本性がわかります。すべての出会いは、たとえそれが辛い出会いであったとしても、人生に何らかの価値をもたらしています。どんなときでも善良な人たちがいて助けてくれますし、タチの悪い人たちは経験を与えてくれます。最悪の事態も貴重な学びを与えてくれますし、最高の出来事は良い思い出を与えてくれます。
9.どん底は人生を立て直すための堅固な土台となります。人生から何を得ようとも、たとえ辛いことが多いにしても、強くなりましょう。強い壁とは耐震性があり決して崩れないものです。今生きている人生と痛みや困難は天から与えられたものですから、生き抜けるように頑張って強くなりましょう。
9 Reasons Why Hitting Rock Bottom Will Make You Stronger | Inc.
Lolly Daskal(訳:春野ユリ)
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