科学者は「舌」の力を信じている。理化学研究所の研究チーム、舌をテクノロジーに活かそうという試み
よく考えてみると舌ってすごい動きできますもんね。
ちょっと舌を突き出して、グルグル動かしてみてください。ごっつい筋肉の塊なのに、いろんな味を感じてくれるすごいヤツです。この舌をテクノロジーに活かそうと科学者たちが奮闘しているようです。
ネタ元のMotherboardによると、日本の理化学研究所の脳信号処理研究チームは、舌の動きによって「電動車椅子を動かしたり、音声認識を補助する」役目ができるのではないかと考えています。
「人間の舌は大変ダイナミックな動きのできる臓器です」と語るのはコンピュータ・サイエンティストのYunjun Nam氏。
舌って上下に曲げることができて、右左にも動かせます。突き出すことも引っ込めることもできるし、時計回り・反対回りに回せます。平らにしたり丸めたりも。舌の先っぽを丸めて筒みたいにできる人だっています。
チームは舌の動きや、それよって作られる電気パルスを活用していて、脳波図がこの舌の動きをキャッチできるようになれば、医療に役立てることができると考えています。そして舌は脳神経を通って脳につながっているため、一般的に脊髄の損傷の影響を受けないのです。体が麻痺してしまっても舌は動かせるということですね。
舌に関する実験はすでに何度かされてきました。2011年にノースウエスタン大学の医学部チームが全身麻痺の男性が、舌に開けたピアスで車椅子を操縦できるようにしたという実績があります。舌で操縦できる車椅子だけじゃなくて、いろんなことが舌でできるように研究されていくかもしれませんね。
image by Chris Walts/Flickr
source: Motherboard
Carli Velocci – Gizmodo US[原文]
(リョウコ)
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