オーバーレイ広告の中に「インタースティシャル広告」があります。インタースティシャル広告はWebサイトを表示した直後や、ページの切り替え・遷移のタイミングで、最前面に表示される広告です。視覚的な効果が大きく、広告として高い効果が期待できる反面、ユーザービリティを損ないやすい広告であるため、注意が必要です。今回は、インタースティシャル広告導入の際の注意点について解説します。
インタースティシャル広告の仕様によってGoogleガイドラインに反する恐れも
インタースティシャル広告はメインコンテンツよりも手前に位置するように表示されるため、ユーザーの視認性は高いですが、過度な表示をしてしまうとかえってユーザビリティを妨げる可能性があります。さらに、Googleガイドラインに反してアプリでの広告掲載が停止されたり、検索順位の下落につながる可能性もあるため、導入の際には注意が必要です。 広告収益のためにインタースティシャル広告を導入することも多いと思いますが、実際はユーザーが広告を避けることが多く、クリックに繋がらないこともあります。 インタースティシャル広告で避けるべき仕様について見ていきましょう。
インタースティシャル広告で避けるべき仕様
インタースティシャル広告で避けるべき仕様をいくつか挙げてみます。
1.ページ閲覧中に、メインコンテンツに重なるポップアップでインタースティシャル広告を表示する仕様
たとえば、ユーザーがWebページのコンテンツを閲覧したり、コンテンツ内でフォーム入力をしたり、アプリでゲームを楽しんだりしているとします。これらの作業に没頭してる最中に、画面に突然全画面広告が現れたらどうでしょう。意図しないクリックをして、他のページに遷移してしまうなどし、ユーザビリティが低下するとともに、ユーザーは不快な気持ちになるでしょう。
2.メインコンテンツを表示するためにはインタースティシャル広告を閉じないといけない仕様
たとえば、コンテンツ閲覧の最中にインタースティシャル広告が表示され、そのインタースティシャル広告を閉じないとメインコンテンツにアクセスできないとします。広告が表示されたせいで、ワンアクション起こさないと目的のコンテンツを表示できないので、この場合もユーザビリティは低下します。
3.ユーザーがアプリを起動したタイミングや検索結果から遷移した直後のタイミングで表示する仕様
たとえば、スマホでアプリを起動した直後に全画面広告が表示されたとします。また、検索結果から興味のあるサイにアクセスした直後に全画面広告が表示されたとします。どちらも、ユーザーのやりたいことを阻害しているため、ユーザビリティは低下します。
4.インタースティシャル広告を閉じても再度表示するなど表示を繰り返す仕様
たとえば、アプリ内でリンクをタップするたびにインタースティシャル広告が表示されたり、インタースティシャル広告を閉じた直後にも再度インタースティシャル広告が表示されたとします。このような場合も、ユーザーの操作を妨げるため、ユーザビリティは低下します。 このように、インタースティシャル広告には様々な仕様があります。サイトの作りや内容によって、適切な仕様を選ぶことが大切です。
まとめ
インタースティシャル広告は視認性が高い反面、ユーザビリティを損ねてしまうとと検索順位の低下などのリスクがあります。 インタースティシャル広告を導入する際は、その表示タイミングや頻度、また、画面スペースに対する大きさや、簡単に閉じられるかどうかなど、様々な仕様に留意する必要があります。
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