「分散型メディア」を知っていますか?近年、多くのユーザーがスマートフォンなどでSNSを楽しむようになりました。それに伴い、企業におけるコンテンツ配信方法も、今までとは異なってきています。今回は、分散型メディアとは何か、そのメリットと運用のポイントについて解説します。
分散型メディアとは?
かつて主流だったコンテンツ配信方法は、「自社サイトに情報を公開後、FacebookやTwitterなどのSNSで随時更新情報を投稿する」というものでした。これに対して分散型メディアでは、自社コンテンツをFacebookやTwitterなどのSNSから直接発信・配信します。 SNSから情報を発信する場合、それぞれのSNSの投稿などにリンクを張り自社サイトに呼び込むというイメージがあるかもしれませんが、分散型メディアではそれを行わず、リンク先に飛ばなくてもコンテンツをすべて閲覧できるようになっています。 分散型メディアにはさまざまなメリットがあります。メリットを理解したうえで最適な対策を取れば、ブランディングや認知向上にもつながりやすくなります。分散型メディアのメリットについて詳しく見ていきましょう。
分散型メディアのメリット①コストを抑えられる
メディア(サイト)の構築には、サーバーのレンタルやドメイン取得などの初期費用だけでなく、メンテナンスによる維持費が必要です。その点、分散型メディアではSNSなどの外部プラットフォームを利用するため、比較的コストが抑えられるというメリットがあります。
分散型メディアのメリット②SNSで拡散されやすい
SNS強みである拡散力を利用して、普段ではなかなか届かないターゲット層に情報を届けられることもメリットです。SNSはスマートフォンやタブレットから毎日チェックする人が多いので、より多くの人の目に触れやすく、自社サイトに置くコンテンツよりもユーザーが気軽に楽しめる点が魅力です。
分散型メディアのメリット③検索エンジンの影響を受けにくい
かつて、調べたいことがあるときは検索エンジンを利用するのが一般的でしたが、最近では検索エンジンでの検索に代わり「SNS検索」が主流になりつつあります。SNS検索でよく使われるのは、TwitterやInstagramに備わっている「ハッシュタグ(#)」機能。これは検索エンジンのアップデートによる影響を受けないため、アルゴリズム変更のたびに影響を受けていた場合もその心配がなくなります。Googleのアップデートによって検索順位が下がってしまった経験があれば、分散型メディアの利用を検討してみると良いでしょう。
分散型メディア運用のポイント
SNSなどでは、広告色の強い情報は敬遠される傾向があります。そのため、いかにも広告、宣伝といったコンテンツではなく、ユーザーに役立つコンテンツを提供することがポイントです。たとえば、化粧品メーカーが上手にメイクするコツを紹介する動画をアップしたり、食品メーカーが自社商品を使ったレシピを紹介するなどです。また、ネットだけでしか見られない情報など付加価値をつけるため、ネット限定動画の配信なども良いでしょう。このように、ユーザーの役に立つ情報を届けるよう意識しましょう。
まとめ
近年注目されている分散型メディアのメリットと運用のポイントをお伝えしました。分散型メディアは、さまざまなプラットフォーム上でコンテンツを配信するため、それぞれのメディアの特徴を押さえることが大切です。 次回は分散型メディアのデメリットと運用のポイントについて解説します。
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_