UX重要指標『コアウェブバイタル』のこと知っていますか? メディア担当者が理解したいWeb用語

2021.1.12 20:30 更新

読了時間:5分38秒

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)をご存じでしょうか?Googleが提唱するUXにおける重要指標で、この指標を改善することで検索ランキングにおいて高評価が期待できます。今回は、コアウェブバイタルを構成する3つの要素『LCP』『FID』『CLS』について解説します。

コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?

ウェブバイタル(Web Vitals)は、Webサイトで優れたUX(ユーザーエクスペリエンス)を実現すためにGoogleが提唱している考え方です。コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は、ウェブバイタルの中でも重要視されている指標であり、『LCP』『FID』『CLS』の3つの要素で構成されています。

  • ・ウェブバイタル(Web Vitals):Webサイトで優れたUXを実現するための考え方
  • ・コアウェブバイタル(Core Web Vitals):ウェブバイタルの中でも重要視されている指標で、3つの要素(『LCP』『FID』『CLS』)で構成される

リンク:Web Vitals Essential metrics for a healthy site (by Google Developers)

LCP(Largest Contentful Paint)とは?

LCP(Largest Contentful Paint)は、Webページの読み込み速度に関する指標です。対象となるWebページにおいて、メインとなるコンテンツが読み込まれる時間が評価対象となります。2.5秒以内の読み込みであればGOOD(良好)、2.5秒から4.0秒の間であればNEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)、4.0秒以上であればPOOR(不良)と評価されます。

リンク:LCP(Largest Contentful Paint)

FID(First Input Delay)とは?

FID(First Input Delay)は、Webページの応答性に関する指標です。ユーザがWebページ内でアクション(クリックやタップ、テキスト入力)をした際、Webページが応答(反応)するまでの時間が評価対象となります。100ms(0.1秒)以内であればGOOD(良好)、100ms(0.1秒)から300ms(0.3秒)の間であればNEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)、300ms(0.3秒)以上であればPOOR(不良)と評価されます。

リンク:FID(First Input Delay)

CLS(Cumulative Layout Shift)とは?

CLS(Cumulative Layout Shift)は、Webページの視覚的要素に関する指標です。ユーザがWebページにアクセスした際、表示コンテンツがどの程度ずれて最終的に描画されているかが評価対象となります。イメージが湧きづらいかもしれません。例えば、テキストリンクをタップしようとしたところ、後から動的に挿入された広告コンテンツによって、全体レイアウトが下にずれてしまい広告コンテンツをクリックした経験はないでしょうか?このように誤タップを誘発するようなWebページでは、CLSのスコアが低くなります。独自のスコアで表現され、0.1以内であればGOOD(良好)、0.1から0.25の間であればNEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)、0.25以上であればPOOR(不良)と評価されます。

リンク:CLS(Cumulative Layout Shift)

リンク:誤クリックが多発すると思わぬペナルティが!? Confirmed Clicks(確認クリック)を発生させないように注意しよう!

コアウェブバイタルの確認方法

コアウェブバイタルの数値やWebサイトでの達成状況を確認する方法はいくつか存在します。Google Search Consoleで簡単に確認できるので、その方法をご紹介します。

【Google Search Consoleでの確認方法】

  1. 1.Google Search Consoleにアクセス
  2. 2.左メニューの『ウェブに関する主な指標』をクリック
  3. 3.GOOD(良好)・NEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)・POOR(不良)のURL数をモバイルとPC別に確認
  4. 4.各ウィンドウの『レポートを開く』をクリックすることでより詳細な情報を確認可能

地道な改善が必要

Google Search Consoleで確認すると、GOOD(良好)のURL数よりもNEEDS IMPROVEMENT(改善が必要)やPOOR(不良)のURL数が多く出るかもしれません。各Webページの問題だけでなく、使用しているCMSの特性にも結果が左右されることもあるため、全てのURLをGOOD(良好)にするのは地道な努力が必要です。まずコアウェブバイタルという重要指標が存在するということを意識し、好スコアを出せるようユーザ視点に立ったページ追加・改善やリニューアルに取り組みましょう。

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