【任せてみた】ロボットアドバイザーに資産運用をさせたらどうなる?メリットとデメリットとは

2018.1.6 12:07 更新

読了時間:6分7秒

少額投資は儲かるのか? ロボアドバイザー「クロエ」に資産運用を任せてみた

みなさんは、資産運用に対してどのようなイメージを持っていますか? 私は複雑で手間がかかるというイメージが強く、自分とは縁がない存在だと思っていました。

しかしここ最近、結婚という大きなライフイベントを迎え、「結婚式の資金」「子どもの教育費」「老後の資金」など、さまざまなお金の悩みを抱えるようになり、資産運用について真剣に考えるようになりました。

そこで目に止まったのが、最近流行りのロボットアドバイザーによる投資サービス。最低1万円からはじめられ、AIが資産運用を手助けしてくれるというものです。一般的な投資といえば、数十万円〜数百万円がかかりますが、1万円なら手元資金が少ない人でもはじめられるというのが売り文句。でも、「どのくらい利益がでるのか?」というのは、気になるところです。

今回、「投資を体験する」という意味も含めて、エイト証券の資産運用サービス「クロエ」を使い、1カ月1万円投資生活をしてみました。結果的に出た利益や実際に使ってわかった少額投資のメリット、デメリットを含めご紹介していきます。

クロエとは


Image: エイト証券
クロエは、エイト証券が提供するロボアドバイザーによる投資一任サービス。投資の目的や目標を選ぶだけで、ロボアドバイザーがポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)の作成から運用までをすべて行なってくれます。

このようなロボアドバイザーサービスは近年増えてきていますが、クロエは特に以下の3つが特徴です。

・最低1万円からはじめられる
・スマホで口座開設から運用まで可能
・目的に合わせて投資が可能

一般的に投資をはじめるにあたり、初期投資は数十万円必要と言われています。小さくはじめるにはあまりもハードルが高く、そもそも資金が足りないという人もいるでしょう。その点、クロエは最低金額1万円から投資ができます。さらにスマホから口座の開設ができるため、書類を用意して送るという手間がかかりません。

また、投資先の選定はすべてロボアドバイザー任せ。「旅行資金」「結婚資金」といったゴールを選択し、達成目標時期と金額、リスクを設定するだけで最適なポートフォリを提案してくれます。

ポートフォリオは、東証に上場しているETF(50の国、4324銘柄、37業種の株式、債券、コモディティ・など)から、投資目的にあったものを選択。国内取引所で取引を行なうので、すべて円建てによる投資です。つまり為替リスクを負うことはありません。他のロボアドバイザーは、海外取引所を通すものも多く為替変動も気に掛けなければいけないことも考えると、初心者にとってはハードルが低いサービスと言えるでしょう。

クロエで少額投資をはじめる方法


Image: エイト証券
クロエをはじめる前に、まずはアプリをダウンロードしてください。iPhoneとAndroid端末どちらにも対応しています。アプリ上で必要事項を入力すると、後日書類が送られてきます。それが登録完了(口座開設完了)のお知らせです。

そこまで完了したら、投資の設定を行なっていきます。まず目標設定を行ないましょう。「マイホーム」「結婚式」「教育資金」などから、自分に合った目的を1つ選びます。ここでは、子どもが今年生まれ、今から大学の入学資金を貯める設定としました。


Image: エイト証券
そのあと、「初期投資」「毎月の投資額」「目標達成予定時期」「ポートフォリ」を設定します。ポートフォリオは、「保守型」「安定型」「積極型」から選べます。

ここでは以下の設定としました。

・初期投資:1万円
・毎月の投資額:5000円
・目標達成時期:2035年(18年後)
・ポートフォリオ:安定型

Image: エイト証券
ここまで入力すると、2035年時点の投資額と予想評価額がわかります。今回の条件で投資をした場合、2035年には60万円の利益が出るという予想になりました。

1カ月運用した結果


Image: エイト証券
11月2日から1万円の投資をした結果、12月25日時点で66円のプラスとなりました。11月後半の時点で一度50円ほど赤字になっていたので、その時から考えると約100円上がっていることになります。少額ながら利益がでたことは、投資に対してプラスのイメージを持つことができたと思います。

また日々変動する利益を気にすることで、投資や世界経済への意識も高まりました。実際、株の情報を仕入れたり、本を読んだりするようになり、実際に投資をするのとしないのでは、大きな差があることがわかります。

その反面、少額投資のデメリットが見えたことも書いておかなければなりません。それは、投資金額が少ないため、リターンも少ないということ。約1カ月の間に66円の利益しか出ておらず、ここに手数料がかかってくることを考えると利益はごくわずかと言えます。一般的な投資サービスが数十万円からスタートするというのは、ある程度リターンを確保するためだということがわかりました。

ただ総合的に見て、投資初心者が投資をはじめる第一歩には適しています。リターンが少なくとも、リスクも少なく大負けする可能性も低い。預金の延長線上だと捉えれば銀行に預けておくよりもメリットがあるようにも感じます。

これから投資をはじめる方や抵抗を感じる方は、これらの点を踏まえながら少額投資をはじめてみてはいかがでしょうか。

元記事を読む

Lifehacker

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • はてなブックマーク
  • ブーストマガジンをフォローする
  • ブーストマガジンをフォローする

同じカテゴリのおすすめ記事

新着記事

フィルターバブルとは?マーケターが注意すべきポイント

2024.11.20 09:34

ファンベースマーケティングはなぜ重要?押さえるべき成功ポイント

2024.10.23 10:01

ダークパターンとは?その種類と注意点について解説

2024.9.18 09:49

ブーストマガジンについて
ページトップ