辞めたいと思った仕事に、視点を変えて向き合う方法
今の会社を辞めたいと思うのは、その職を心から嫌っている場合に限りません。今やっている仕事や、一緒に働いているチームに熱意を抱けないという理由だけでも、履歴書を飾り立てて新しい職探しをはじめるのに十分だという場合もあります。
ただ、転職にエネルギーを注ぎ込む前に、今直面している問題点を洗い出し、現在の状況を改善する方法がないか探ってみてはいかがでしょうか。今の職場に別れを告げる前に考えるべき選択肢を、下にいくつかご紹介しましょう。
自分で試してみるべきこと
今の仕事に視点を変えて再び向き合うための第1ステップは、その仕事のどんなところが自分のやる気を駆り立ててくれるのか、嫌いなのはどの役割・責務なのかを見極めることです。もちろん、どんな仕事にも自分の好みにかかわらわず、やらなければならないことはあります。でも、あなたが担当する必要のない職務も、いくつかピンポイントで思い浮かぶのではないでしょうか。
Museの編集長Jenni Maierさんが、あなたの職務の良い点・悪い点を把握する方法を紹介しています。Maierさんは、以下のことを自分に問いかけるようすすめています。
・過去数カ月間で、1番ワクワクしながら取り組んだ課題は何ですか?
・1番誇らしく思うプロジェクトは何ですか?
・疲れ切ったと感じたり、とにかく退屈だと思ったりすることは何ですか?
・どんなことを学べますか?
・どんな人とつながりを持てますか?
・次に就きたいと思っている仕事につながる、どんな技能を履歴書に付け加えることができますか?
上に挙げた質問の答えが出たら、自分が魅力を感じていることや、何かを学べるプロジェクト、同僚により深く関われる方法を探してみましょう。たとえば、あなたに教訓を与えてくれる同僚がプロジェクトへの手助けを求めている時には、自分から前に出るのです。自分が楽しんで関われるプロジェクトに配属してもらえるよう、上司にサポートを求めるのです。
Maierさんは、今の仕事が将来のキャリアアップにつながると気づけば、働く意欲を保ち続けることができる点も指摘しています。
企画書を提出する時は、上司を喜ばせようと考えてはいけません。「このプロジェクトを110%の達成度でやり遂げたら、次の職場にたどり着くのに大いに役に立つだろう!」という考え方をしましょう。
上司にはたらきかける
上司があなたの努力を支えてくれる人かどうかについては、自分で判断しなくてはいけません。言うまでもなく、すべての人が上司に恵まれているわけではありませんから。上司があなたの職務の調整に力を貸してくれるタイプの人なら、上司と、目標について話し合ってみましょう。
Maierさんは、この上司との話し合いの時間を利用して、あなたの仕事と目標が、チームが焦点を合わせているもの、さらには会社が目指しているものとどのように合致しているのかを明確にすることをすすめています。自分の日々の仕事がどのように全体に影響を及ぼしているのかを知ることで、関わっている仕事すべてを好きにはなれなくても、意欲が高まって満足感を得られるでしょう。こうした話し合いは、自分が目指すものは、上司やチームと同じだと確認する機会ももたらしてくれます。以前は、「自分の職務の核となる部分はチームの成功にとっては重要ではないし、そうした部分を最小限に抑えれば心から楽しめる仕事を優先させることができる」と考えていたかもしれませんから。
Maierさんは、最後の手段として、社内異動の志願を挙げています。上司や人事部との話し合いは難航するかもしれませんが、それで好きな会社に残れて、もっと自分に合った仕事に移れるのなら、試してみる価値はあるでしょう。
最終的に、状況は改善されないと判断して、新しい職を探すことになってしまったら、節度を持ったやり方で職場を去るよう心がけましょう。同僚に新しい勤め先の自慢をしたり、辞めようとしている仕事をけなしたりしてはいけません。自分のプロジェクトをできるかぎり仕上げ、終わらせることができない仕事に関しては書類を残しておきましょう。自分の評判を落とさずに、コネを維持しておきたいですよね。
Image: #WoCinTech chat/Flickr
Source: The Muse
Heather Yamada-Hosley – Lifehacker US[原文]
(訳:松田貴美子/ガリレオ)
元記事を読む
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_