国際宇宙ステーションではゾッとする絶対見たくない写真
(こちらの記事は2016年5月16日に掲載されたものです。)
目に見えないほどのゴミが宇宙では命取りに。
イギリス人宇宙飛行士のTim Peakeさんによって撮影されたこの写真。これは、国際宇宙ステーションの観測用モジュール「キューポラ」のガラスにできた、たった7mmのキズなんです。
これは宇宙のゴミが当たってできたものなんです。大きなひびではないですし、もちろん国際宇宙ステーションのガラスは何層にもなっているので直接的な危険はないですが、ゾッとはしますよね。びっくりするのはその「ゴミ」のサイズ。これはおそらく「数ミクロンの小さな塗料の剥がれか、金属の小さな破片」によってできたキズだと欧州宇宙機関は説明しています。
でも地球では目に見えないほどの数ミクロンのものが、軌道速度ではこんなに大きな損傷を与えてしまうんです。忘れがちですが、宇宙は地球とは環境が違いすぎます。欧州宇宙機関は以下のように語っています。
“これは小さなキズですが、大きなゴミはもっと深刻なダメージを与えかねません。わずか1cm以下の大きさのゴミでも、衛星の機器や飛行システムを完全にダメにしてしまうのです。1cm以上のゴミは国際宇宙ステーションのクルー・モジュールの甲板を貫通してしまいますし、10cm以上のゴミになると衛星や宇宙船自体を粉々に破壊してしまうのです。”
宇宙のゴミを甘く見てはいけないって言うことです。
Image:Tim Peake/ESA
Source: ESA
Attila Nagy – Gizmodo US[原文]
(リョウコ)
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