TV広告なしで有名ブランドより売れるシャンプー「Botanist」爆売れの理由とは
知っていますか?
ボタニカルシャンプーのBotanistが売れに売れています。2015年1月に販売開始し、累計販売本数は2500万本以上。シャンプー販売個数ランキングでも名だたる有名ブランドを抑えてランキング上位に食い込んでいます。
Botanistが驚異的なのがTV広告を打っていない点です。資生堂のツバキ、P&Gのパンテーンなど有名ブランドが大々的にTV広告を打っている点から見てシャンプーの販売にはTV広告が必須とも思われるものですが。果たしてBotanistはTV広告無しで、どのようにして現状の売れまくるブランド「Botanist」を築き上げたのでしょうか?
Botanistの弱者の戦略
Botanistを販売しているのは株式会社I-ne。社員数はアルバイトを含めて190名(2017年3月時点)と中堅企業規模の会社です。大企業と比べて割ける資本金や人員は圧倒的に少ないはずです。
オーガニック、自然食品が身の回りで増えているのは周知のとおりです。食品だけに留まらず様々なジャンルで自然派の商品を志向する消費者が増えています。
そこで消費者の志向に沿う形で、Botanistは「生活の中に植物を取り入れるボタニカルライフスタイル」というコンセプトを提案しました。商品を販売するだけではなくコンセプトを売る、ボタニカルライフスタイルというコンセプトを売っているのがBotanistです。このコンセプトの存在がBotanistを他社から差別化し、Botanistたらしめているのです。
しかし、コンセプトを売るためにはそのコンセプトを支える中身が伴っていなければなりません。Botanistはココヤシ、サトウキビ、甘草など植物由来原料をふんだんに使用しており、コンセプトに対して説得力を持たせることができています。
Botanistオフィシャルサイトの動画です。ボタニカルライフスタイルを実践している人たちを紹介する内容となっています。Botanistは「生活の中に植物を取り入れるボタニカルライフスタイル」というコンセプトを売っているのです。
シンプルなパッケージデザインで差別化
有名ブランドのシャンプーのパッケージはどこも似たり寄ったりだと思いませんか?TV広告で見かける派手目のカラフルなパッケージデザインが主流です。パッケージデザインが派手な方向に「保守化」していると言えなくもありません。
そんな中でBotanistのパッケージデザインは白黒2色の非常にシンプルなものです。しかし、逆に派手なパッケージデザインのシャンプーばかりが並んでいる中でシンプルなパッケージデザインのBotanistはひと際目立ちます。またシンプルなパッケージデザインがBotanistの自然派なブランドイメージを形成するのに一役買っています。
Botanistのパッケージデザインを考案したI-neの社員の方が以下のように語っています。
“「…さらに派手なパッケージを並べるより、『逆に最小限に色味を抑えたほうが目立つな』と思い、白黒の2色で考えるようにしました。そのほうが印刷代も安いんです(笑)デザインを足していくのではなく、引き算で勝負しました!」引用元:株式会社I-ne’s Blog Wantedly”
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