英会話の基礎作りに最適『海外ドラマはたった350の単語でできている』
英会話ができるようになるには、一体英単語をいくつ覚えればよいのでしょう。
中学校では1,200~1,500個の単語、大学受験では3,000個(難関大学は5,000~7,000個)が必修とされており、TOEIC860点を取るためには、約10,000個の英単語が必要と言われています。
多くの人が少なくとも1,000個以上の英単語と触れ合った経験があるにもかかわらず、英会話に対して苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。
今回はたった350個の英単語で英語が話せるようになる勉強法を記した『海外ドラマはたった350の単語でできている』を紹介。英会話の基礎作りに最適な本書をぜひ参考にしてください。
Sex and the City(SATC)の全セリフでは、12,088個の単語が登場するが、最終的には350個の単語が大半を占める
著者のCozy氏は、ネイティブなリアルな日常の会話を分析するため、1998年から2004年にアメリカで流行した上記のドラマを分析しています。『SATC』はシーズン1~6まで全94話、トータルで45時間(2,700分)にとなかなかのボリューム。Cozy氏はなんと、全シーズン全セリフの単語数を調べ、単語の登場頻度を細かく分析しています(聞くだけで気が遠くなる作業です)。
結果、『SATC』に出てくる単語数は、※12,088個とTOEIC860点の単語数を大幅にオーバーすることに。ここからさらに分類していくと、5,000個以上の単語が1回しか登場しなく、2回だけ登場する単語も合わせると、7,000個以上になります。ということは、全単語の約60%が1回から2回しか登場しないという衝撃的事実が。つまり、リアルな日常会話で頻繁に使われる単語は5,000個ほど。
ここからさらにフィルターをかけていき、10回以上でてくる単語、セリフの90%以上を作っている単語数が1,896個。
さらにさらに、100回~999回登場、1,000回以上出てくるセリフの割合を出すと、『SATC』の全セリフの約80%が350個の単語からできているという分析になっています。
細かいデータは本書に記載していますが、ここまで集計したこと対して驚嘆するばかりです。
※動詞の過去形、過去分詞、進行形、名詞の単数形、複数形などすべて1として別にカウントしています。
※字幕データから解析していますので、実際のセリフの単語数と多少の誤差が生じます。
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