今夏の米国での映画興行収入、2006 年以降初の40億ドルを下回る結果に
今夏の映画興行収入は芳しくない。
夏の終盤を迎えるにあたり、映画産業のここ10年以上の年月で初めて、2017年の米国内映画興行収入が40億ドルに達しなかったとコムスコアが発表した。
数値もかなり落ち込むようだ。現在の予測では、夏季(映画産業のカレンダーで夏季とは、5月の第1金曜日から9月の第1月曜日(レイバー・デー)まで)の興行収入は37億8000万ドルとなる。今までで最も低い夏季興行収入の記録は2006年の37億4000ドルだったが、前年度より6%増加している。
2017年は昨年より5.7%減少し、夏季だけで14%減少している。8月は特に動き出しが遅い。8月の最もヒットした作品には、映画『Annabelle: Creation(原題)』、映画『The Dark Tower(原題)』、映画『ヒットマンズ・ボディガード』があげられ、そのうち2作品は米国内で5000万ドルに達してない。2016年に公開された映画『スーサイド・スクワッド』が8月の記録を作った一方で、今年の8月は34%減となった。
9月以降は、映画『Tulip Fever(原題)』、再上映する映画『未知との遭遇』と数本のインディーズ作品のみが米劇場公開予定で、メジャー作品の劇場公開が無く、夏の興行収入はさらに滑り落ちると予測される。レイバー・デイの週末を終えると、夏の興行収入は2016年から15.7%減少すると言われている。
米国内の興行収入が厳しい一方、海外及び全世界(米国を含む)の興行収入は2016年よりも上昇している。8月27日までに、海外では2.8%、全世界では0.2%増加している。原因の大半は中国にある。映画『Wolf Warrior II(原題)』は中国で8億ドルの興行収入を記録したが、北米での売上は殆ど見られなかった。
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