自分をより知的に見せるために誰でもできること
inc.:賢くなりたいのは誰でも同じですが、賢く見られたいというのもまた、多くの人の願望でしょう。ビジネスでもプライベートでも、知的だと思われたほうが有利に決まっています。
では、どうすれば自分を知的に見せることができるのでしょう? 人間というのはおかしなもので、声の高さだとか、ミドルイニシャルを使う使わないなど、とても意外な(ときにはヘンな)条件で、人に与える知的レベルの印象が左右されることが科学研究でわかっています。
そのなかには、自分で簡単に変えられる条件もあれば、難しいものもあります。しかし最近の新しい研究で、とても簡単に実践できるコツが発見されました。スコットランドのセント・アンドリュース大学が行った研究によると、もっと寝るだけで自分を賢く見せられる、というのです。
十分な睡眠を摂るべき理由がまた1つ
十分な休養を取るべき理由はこれまでもずいぶん語られていますが、このほど学術誌『Journal of Experimental Psychology: General』に記載された、Sean Talamas氏の率いる研究で、十分な休養は気分や健康、認知機能によいだけでないことがわかりました。十分に寝ていると、より知的に見えるという効果もあったのです。
Talamas氏のチームが行った研究実験とは、190人の参加者の、十分に休んだときと、睡眠不足で苦しんでいるときの写真を撮り、それを別の人たちに見せて、写真の人々の知的レベルを推測させるというものでした。 その結果、十分な睡眠を摂った人のほうが、一貫して、より知的に見られたのです。
それにしても、なぜなのでしょう? 特別なソフトウェアを使った追加実験で参加者の表情を分析したところ、ポイントは、睡眠不足によって顔に現れる微妙な表情であることが判明しました。「人は、瞼がぱっちり開いていないとか、しかめ面といった表情を、疲れている、機嫌が悪いとオーバーに解釈する傾向があるのです。疲労も不機嫌も、認知機能に悪影響を及ぼすことが広く知られているので、ぼうっとした感じの人や不機嫌そうな人を知性が低そうだと思う人が多いのは驚くことではありません」とTalamas氏は述べています。
ですから、今度、あの番組をもう1話だけ見てから寝よう、という誘惑に駆られたときはよく考えましょう。特に、採用面接や、大事なプレゼンなど、勝負日の前夜は、この研究結果を思い出してください。不安や緊張に邪魔されるかもしれませんが、デキる印象や説得力を発揮したいときこそ、十分な睡眠を摂るよう努めるべきなのです。
Science Says This Simple Change Will Make You Look Smarter | Inc.com
Jessica Stillman(訳:和田美樹)
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