おじさんがやってはいけないインスタ投稿

2017.5.5 20:07 更新

読了時間:4分49秒

プロに聞く「Instagram(インスタ)がGoogle以上の勢いで成長する理由」

オプト ソーシャルメディア事業部

TwitterやFacebook、LINEなど、これまで様々なSNS(ソーシャルメディアサービス)が使われてきた。だが今、最も注目されているのが「インスタグラム」。SNSなのに画像検索ツールとしては、Googleを超える勢いで成長し続けているのだ。その人気のワケを探ってきた。

インスタはあくまで明るく! ネガティブは禁止です

Instagram(以下インスタ)のアクティブユーザー数は、国内だけでも1000万人を超え、世界では5億人にも上る。2010年のスタート当初は、スマートフォンで撮った写真を、なんとなくいい雰囲気に加工してくれる、どちらかというと画像加工アプリとして認知されていた。TwitterやFacebookに投稿するためのアプリとして使われていたのだ。

だが今やSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)としても、活発に利用されている。その人気の理由を、オプトのソーシャルメディア事業部 部長の野口陽介さんに聞いた。野口さんの部署では、企業のSNS公式アカウントのコンサルティングや運用代行をしている。いわばSNSのプロフェッショナル集団。

「まずインスタは、写真や動画を介したコミュニケーションツールだということ。インスタではテキストは必須ではない点が特徴的です」

既存SNSでは、言葉を綴る必要があった。だがそうしたSNSでは、こんな風に思われたら嫌だな、なんて言葉を選びながら書くことも多いだろう。さらに匿名制のTwitterでは、誹謗中傷などネガティブなコメントも少なくない。

「一方でインスタは、自分の良いところだけを発信する傾向があります。キレイとかステキとかカワイイなと思われるような写真ばかりが上がっています。インスタでは、ネガな要素が発生しづらいんです」

オプト ソーシャルメディア事業部 野口陽介さん

オプト
ソーシャルメディア事業部
野口陽介さん

まずはインスタで検索してトレンドを把握する

インスタの特性としては、ユーザーの年齢層が若く、女性が多いことも挙げられる。そこで、ソーシャルメディア事業部のSNSコンサルタントとして活躍する江頭菜保子さんには、若い女性目線から解説してもらった。

「インスタが好まれる背景としては、世の中に流れている情報量が多すぎるということもあります。特にテキスト情報では、読むのに時間がかかりますよね? でも写真であれば、パッと見ただけで、文字を読むよりも多くの情報が得られます。文字よりも効率がいいということです」

情報が詰まっている写真をベースにしている点が、テキストベースでやり取りする既存SNSとの違いでもあるのだ。さらに、流れてくる情報価値についても、バリューが高いと感じられているようだ。

「何かを知りたいと思ったらGoogleやヤフーで検索するのが当たり前でした。でも今は最新トレンドや、口コミのような情報を得たい場合には、インスタで検索する人が非常に増えています」

デジタル・ネイティブの若い層には、SEO対策など「企業がお金を払ってGoogleの検索ランキングを操作しているんでしょ」と思われ、一歩引いた視点からGoogleやヤフーが見られているようだ。

「もちろんGoogleやヤフーを一切使わなくなったわけではありません。インスタではあくまで全体のトレンドを把握するために使い、そのあとで、より深く調べるにはGoogleを活用する。そうした使い分けが進んでいるんです」

オプト ソーシャルメディア事業部 江頭菜保子さん

オプト
ソーシャルメディア事業部
江頭菜保子さん

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