怒りは壊して発散! 「怒りの部屋」が世界で増殖中
どんなに穏やかに生きてる人でも、ときにはイライラしてしまったり、カッとなってしまったりすることがあります。仕事やプライベートでの人間関係、報われない努力、はたまた自分自身のちょっとした失敗などなどで、思わず「ぅあーーーーーーーーッ!」とか叫びながら手当たり次第そのへんのものを破壊したくなる衝動にかられることもあるでしょう。でも実際そんなことしたらモノは壊れるし、自分だってケガしたり、近くにいる人に見られたら変な目で見られてしまうかもしれません。
そこで今、世界のあちこちに、お金を払って怒りをぶちまけられる専用空間が誕生しつつあります。「Anger Room」(怒りの部屋)とか「Rage Room」(激怒の部屋)といわれるその空間では、閉じられた空間で誰の目も気にすることなく、思う存分破壊行為ができます。
たとえば米国テキサス州にあるAnger Roomでは、1回25ドル(約2,800円)から、オフィスやキッチンやリビングルームを模した空間で、TVやマネキンやパソコンなどなどを破壊しまくれるのです。ゴーグルや保護スーツを貸してくれるので、安全性も確保されます。25ドルでは5分間、45ドル(約5,100円)で15分間、75ドル(約8,500円)で25分間という料金体系になっていて、発散したい怒りの程度とお財布の具合に応じて利用時間を選べます。
他にはアルゼンチンやイタリア、オーストラリアなどなど、怒りの部屋は世界中に広がっています。
そして日本でも、ストレス発散のためにお皿を割れるサービス「八つ当たりどころ」があります。こちらは現在イベントなどに出張する形でスポット的に展開されてるみたいです。しかも2008年に立ち上がったこのサービスこそ、Viceによれば元祖「怒りの部屋」なのだとか。
ViceやWashington Postによれば、この手のサービスの利用者の過半数は女性だそうです。その理由についてViceでは、「社会は男性の怒りには報いるが、女性の怒りには制裁を加える」とする研究結果を紹介しています。男女対決の結果、社会の怒りを煽った男性側が勝利した今回の米国大統領選挙結果も、そのへん関係あるような気がしますね。
で、実際「怒りの部屋」で破壊行為してストレス発散できるのかというと、個人差はありそうですが、Viceには「ほんとに解放された感じがする」という感想が紹介されています。どうしようもないモヤモヤやイライラを抱えてる方は、試してみてもいいんじゃないでしょうか。
・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの由来は壊れかけのFAXだった!?
image: Celiafoto / Shutterstock, Inc.
source: Anger Room, YouTube, Washington Post, Vice, Huffington Post
参考: The Break Club, The Break Room, 八つ当たりどころ
(福田ミホ)
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