あなたは週に何回くらいコンビニへ行きますか。平日はほぼ毎日コンビニで何かしら買っている筆者であるが、スイーツコーナーはどうしても素通りできない。なにしろ、最近のコンビニスイーツは本当においしくなった。安いからといってあなどれないのである。
今の時期は、以前に紹介した「安納芋のソフトクリーム」など季節限定の商品が出ていて、大の甘いもの好きな筆者は、食べたいものがたくさんある!
そこで、今回は各コンビニの秋スイーツを食べ比べてみることにした。甘いものが好きな男性にぜひ読んでもらいたい。デパ地下のケーキ屋へ行くのは恥ずかしくても、コンビニスイーツなら手を出しやすい。また家族がいる人には、帰りが遅くなったときなど、ちょっとしたお詫びにも使えると思う。
コンビニスイーツの歴史
コンビニスイーツの歴史を語る上で、絶対に外せない商品がローソンの「プレミアムロールケーキ」である。フワッフワのホイップクリームを柔らかいスポンジ生地で包み、スプーンですくって食べるというあれだ。2009年に発売して爆発的にヒットしたことで、「コンビニスイーツ」という名称が世間に浸透することになったのである。
だが、実はもっと前からコンビニスイーツの歴史は始まっている。なんと1995年にはローソンが「フレシャンテ」なるスイーツブランドを立ち上げているのだ。その後は2006年あたりから雨後の筍のごとく、各社がオリジナルスイーツブランドを立ち上げている。
これは、もともと男性客がメインの客層であったコンビニ業界がなんとか女性客を取り込もうとして、企画したのだとか。そして、2009年の「プレミアムロールケーキ」の爆売れを迎え、ローソンのみならず、各社のスイーツにも注目が集まりはじめたというわけだ。
矢野経済研究所によると、和洋菓子・デザートの2015年度の市場規模は2兆1,634億円と予測されている。2014年度流通チャネル別では、量販店に次いでコンビニは第2位。3位の百貨店18.9%をしのぐ22.4%を記録している(1位の量販店は35.7%)。
今ではコンビニ各社からスイーツのおともにピッタリな高品質なコーヒーも発売され、ますます注目を集めている。
2016年秋のコンビニスイーツ
今回、筆者が食べ比べしたのはオフィス近くで普段から利用しているミニストップ、セブンイレブン、ファミリーマートの3社6商品だ。これらのコンビニを回って、今話題になっている秋のスイーツを2つずつ購入。実際に食べて比較する。
ミニストップ
2016年の秋は安納芋やかぼちゃ、さつまいもなどを用いた新商品が登場している。今回筆者が選んだのは「サクッとしたえびすかぼちゃのスティックパイ」と「パンプキンパフェ」の2商品だ。
昔はハロハロやソフトクリームなど冷菓が有名だったミニストップだが、今はそれ以外のスイーツも充実している。
ファミリーマート
ファミマは一番最寄りなのでよく行くコンビニだ。今回、スイーツ比較といいながら、ここでは「ちぎれるかぼちゃパン」と「パンプキン&ホイップサンド」の菓子パン2点をチョイスした。「ちぎれるかぼちゃパン」は、外側がグリーン、中がオレンジ色で、かぼちゃそっくりで思わず手に取ってしまった。
セブンイレブン
和スイーツに惹かれて「ふわっとろ てぃらみすわらび」と、もう1つはキューブ型で食べやすそうな「ひとくちパンプキンチーズケーキ」を購入。筆者、昔は洋菓子の方が好きだったが、最近は和菓子好きなのだ。それとレジ横で販売していたスイートポテトを思わず購入してしまった…コンビニのレジ横は危険がいっぱいだ。
ちなみにコーヒー好きな筆者、コンビニコーヒーの中ではセブンイレブンが一番おいしいと思っている。
実食ランキング&評価
まずは、6商品食べ比べた筆者の感想をもとに順位付けした実食ランキングから発表させてもらおう。
第1位:セブンイレブン ひとくちパンプキンチーズケーキ
第2位:ミニストップ サクッとしたえびすかぼちゃのスティックパイ
第3位:セブンイレブン ふわっとろ てぃらみすわらび
第4位:ファミリーマート ちぎれるかぼちゃパン
第5位:ミニストップ パンプキンパフェ
第6位:ファミリーマート パンプキン&ホイップサンド
結果的には甘すぎなくて後味がしつこくないものから選んだ。
1位はセブンイレブンの「ひとくちパンプキンチーズケーキ」だ。
食感も味も実際のかぼちゃを十分に感じられるものだった。旬のあまーいかぼちゃを堪能している気分である。昔祖母が作ってくれた甘くてよく味のしみたかぼちゃの煮付けを思い出させるかぼちゃ感である。すごいぞセブン!
自然本来の甘さに近くわざとらしさがない。甘いものが苦手な人でもこれならすんなり食べられると思う。女性陣にもせっかくだからと食べてもらったのだが、女性人気もこれが一番だった。
続いて2位は、ミニストップの「サクッとしたえびすかぼちゃのスティックパイ」だ。
女性陣としては甘みが強く、お菓子感が強いとのことで若干評価が低かった。筆者としてはサクサクのパイ生地が非常においしかった。ちょっとパイ生地がポロポロこぼれるのに難儀したので、食べるときは洋服に飛び散らないよう気を付けたほうがいいかもしれない。
3位はセブンイレブンの「ふわっとろ てぃらみすわらび」だ。
こちらは女性陣からは「おいしいけどティラミスでもわらび餅でもない」との声が…
どちらもそんなにしょっちゅう食べないが、まあ筆者も同じことを思った。だが、食べた瞬間ふわっと溶けるような食感や、コーヒーパウダーを入れて絶妙な苦味をブレンドした味はとても筆者好みだった。見た目より甘さ控えめで食べやすい。
4位はファミマの「ちぎれるかぼちゃパン」。
これは結構甘かった。また、しっかりとかぼちゃの風味を感じられる。女性陣もかぼちゃ感が強いと言っていたが、かぼちゃとはこんなに甘いものかと驚いた。女性の評価も高いので、お土産にいいかもしれない。かぼちゃソックリの見た目も面白くて、子どもも好きそうだ。
5位はミニストップの「パンプキンパフェ」。
プリン、かぼちゃクリーム、カラメルソース、ブラウニー、カットかぼちゃなど、様々な味が楽しめるパフェだった。中でも、トッピングに入っているかぼちゃの種がサクサクしていて、プリンのなめらかな食感と相まって、おいしかった。見た目がリッチなので、これもお土産向きだ。
そして第6位はファミマの「パンプキン&ホイップサンド」だ。
ごろごろとかぼちゃが入っているのだが、とにかく甘い。一緒に入っているホイップクリームがちょっとクドく感じてしまった。女性陣にもなかなかの甘さだったようで、「ホイップクリームはなくてよいのでは?」という声が聞こえた。
まとめ
以上がランキングの結果だが、いかがだっただろうか。筆者一人だけの感想なのでやや偏りはあるかもしれない。ただ実際に食べて味わった結果なので是非参考にしてもらいたい。
全体的に「かぼちゃ」がフィーチャーされていて、栗やさつまいもを利用したものはあまり見当たらなかったように思う。かぼちゃスイーツと一口にいえども各社バリエーション豊かで、かぼちゃをめいっぱい堪能できた。これがホイップクリームいっぱいのケーキなどであれば、いっぺんにこれだけ食べたら筆者は途中でダウンしていただろう。かぼちゃの甘さは食べ飽きないのかもしれない。
6点どれも素材の味を活かした仕上がりになっているので、ぜひあなたもコンビニに行ったらスイーツコーナーに立ち寄って秋の味覚に触れていただきたい。
また、改めてコンビニスイーツのレベルの高さを感じた。好き嫌いはあるにせよ、全体的にやはりクオリティーが高い。コーヒーが出たときは喫茶店業界がザワツイたが、うまいコーヒーにうまいスイーツと来たら、なおのこと喫茶店業界は危機感をつのらせそうだ。
また、コンビニは最近、惣菜にも力を入れているらしい。そちらもいずれ調査をしたいものである。その時はビールを呑みながら、と行きたいところだ。
近場で高品質なものが揃うコンビニは、今後ますます筆者をひきつけてやまない存在になるだろう。
無駄遣いには用心しなければ…
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