博士が教える「鼻をほじらない方が良い」理由
鼻をほじったところで死にはしませんが、健康に良い習慣とも言えません。鼻ほじりが汚いからという理由だけではなくて、鼻をほじることで危ないバクテリアに対して鼻をオープンにしてしまう恐れがあるからです。
「Tech Insider」のYouTube動画では、ニューヨーク大学の耳鼻科医Erich Voigt博士が鼻をほじった後の鼻に何が起きるかを説明しています。
鼻をほじると、鼻腔にかすり傷ができます。かすり傷から血が出ると、鼻腔に住んでいるすべての菌へエサを与えることになるのだそうです。黄色ブドウ球菌などの菌は膿瘍などの皮膚病から、副鼻腔炎や食中毒などの呼吸器感染症を引き起こす原因です。事実、ケンブリッジ大学が『Infection Control and Hospital Epidemiology』に掲載された研究によれば、鼻をほじる人はほじらない人に比べてより多くの黄色ブドウ球菌を持っているのだとか。
もちろん、鼻をほじる人はたくさんいて、ほじっても平気な人だってたくさんいます。『Journal of Clinical Psychiatry』に掲載された研究の1つによれば、なんと90%の人は日常的に鼻をほじると認めたのだとか。
健康体を持つ人なら鼻ほじり程度で深刻な病気にはなりませんが、体の免疫システムが弱い人は注意が必要です。また、適度なブドウ球菌を持っていることは健康体にとって良いことでもあります。だから、もしあなたが鼻ほじりをする90%の人だとしてもご心配なく。
でも、次回からは鼻をかむか、少なくともティッシュでほじるように心がけてみてはいかがでしょうか?
Why picking your nose is bad | YouTube
Patrick Allan (原文/訳:wasabi)
元記事を読む
関連記事
ロボットがあなたの心を癒す |
健康は作れる。そんな本 |
- ブーストマガジンをフォローする
- ブーストマガジンをフォローするFollow @_BoostMagazine_