長年のロレックス愛好家ランナーが、Apple Watchを着けはじめた理由
南井正弘の「RUNNER’S DIGIHIGH」
現在所有するユニーカーは約1000足! 世界中のマラソンレースに出場する南井正弘が、ランナー目線で綴るデジタルの”グッとくる話”
アップル Apple Watch Sport
実勢価格:4万6224円
ランナーにとっては、多機能性こそが大切
去年の6月1日からApple Watch(アップルウォッチ)を使い始めたので、もう一年以上が経過したことになる……。
1986年、大学3年の夏休みに、肉体労働のアルバイトで貯めたお金を握りしめ、アメ横の「丸菱商店」にて、日本ロレックスの希望小売価格が59万円の『デイトジャスト16014』の並行輸入品を21万円で購入。それ以来、途中『デイトナ16520』や『GMTマスター16700』などモデルは変わったが、いつの時代も自分の左腕には王冠マークが鎮座していた。大学生の頃は「四畳半にロレックスなんて……」と揶揄する声もあったが、「欲しいものは欲しい! 必ず手に入れる!」という意思は強く、聞く耳を持たなかった。
それだけに自分がロレックスではなく、Apple Watchを着け始めた時は周囲の人間は驚いていたが、「どうせすぐにロレックスに戻るでしょ?」という声が大半だった。
そんな自分がApple Watchを使い続けた理由のひとつが、その多機能性にある。
ロレックスの『デイトジャスト』であれば、その機能は時間を知る、日付を知るというだけだが、アップルウォッチの場合、手首の部分で電話に出ることもできるし、メール確認、天気予報、インスタグラムを始めとしたSNSなどにも対応できる。使い始めて一週間もすると、「手首部分を時刻表示のためだけのスペースにするのはもったいない」という意識となり、ロレックスは滅多に付けることはなくなった。そしてほぼ毎日走るランナーである自分にとっても、Apple Watchは強い味方であった。
レース中に届く“いいね!” なにより大きな励み
このデバイスは本体に「ワークアウト」というアプリがプリインストールされており、これだけでもランニング、室内ランニング、ウォーキング、サイクリングetc……といった様々なアクティビティに対応。最初の数回GPSを起動させたiPhoneと一緒に走ることで学習し、以降はApple Watch単体でも、ある程度正確な距離を計測してくれる。
毎日6kmのランを日課としている筆者だが、時々メインデバイスとして使用しているスント製品を忘れることもあり、そんな時は「NIKE RUNNING」などのスマホアプリを使用していたのだが、アップルウォッチを使用するようになってからは、それらスマホアプリも使用しなくなった。
なぜなら6kmほどの距離なら、スマホのGPS機能を作動させなくても、スントとの計測のズレは100~150m程度であり、目安としては全く問題ないからだ。またNIKE RUNNINGやSTRAVAようなアプリと連動させることも可能なので、より正確に、そしてアクティビティログを記録したい場合は、そちらを活用すればいいわけで、選択肢が大きく増えたのもありがたい。
もちろんレースなどでリアルタイムの正確なペースを知りたい場合には不向きな点もあるが、レースの際にアップルウォッチを使用することで嬉しいこともあった。それがレース前にインスタグラムなどで「これから○○マラソンスタートです。楽しんで走ってきます!」のように投稿すると、フォロワーからの「頑張ってください!」というメッセージや○○さんが「いいね!」しましたetc……の通知をApple Watch上で確認することができ、レース中の辛い場面では、それが大きな励みになったのだ。
というわけで昨年のニューヨークシティマラソン、今年のブルックリンハーフなどでは、右手にアップルウォッチ、左手にスントを身に着けてレースに参加したのである。
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